169/169
15.■■■のその後
15.■■■のその後
また別の話し、いや、これは続編であり、外伝である。
魔王が綴った物語は引き継がれ、また別の人間がその後を綴った。激しい冒険に戦いとをまた経験した人々は、その終結までおそろしいばかりの苦痛を味わった。
だが、それがまた完結すると、やはり手に入った平和という終焉。
「おかえりなさい!」
「……ただいま、……で、いいのか……?」
「あは、いいんだよ! 大分長く空けてたんだから!」
「そうだぞバカ。お前は本当に……はぁ」
迎えられた男は「あ、それよりも、」と背後に隠れていた少女を自身の前へと立たせる。
「こいつにも、おかえりって言ってやってくれ。俺なんかよりも長く、帰ってなかったんだからな」




