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永遠の国  作者: ゆうひ
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プロローグ

基本ファンタジーですが、男と男が愛だの恋だのすったもんだします。


そこを理解できる方だけ、読んで頂けたらと思います。



頬をつうっと汗が伝った。



「はあっはあ・・・」


普段は滅多に汗を掻かないと有名な俺なのに、ワイシャツが背中に張り付くほど大量の汗が止まらないでいた。


暑いあついアツイ。



そしてここはいったいどこなんだ。



どこまでもどこまでも続く道なき草原。


膝丈の若葉をひたすらに蹴って歩く。


いったいどれほどこの景色を歩いたのだろうか。


人の気ってやつが全くない。



「はあっ」



顎に伝う汗をぐいっと手の甲で拭って足を止めた。


とにかく歩けば何処かに着くと思ったのだけれど、なんだかふらふらしてきたし体力がついてこない。


足が痛い。


日頃の運動不足をこんな時に実感するなんて。


そして・・・猛烈に帽子がほしい。



ふと空を見上げる。



真っ青な空がどこまでも続いている。


ジリジリと暑いくらいの夏の青い空だ。


あの夏特有の入道雲さえない。


とにかく青いのだ。



そういえば朝もこんな青い空を見上げていたなぁと思った。



楽しすぎた夏休みが終わって、憂鬱すぎる朝だった。


いつものように隣に住む幼馴染を電信柱に寄りかかって待っていたんだ。


もう十数年続いている朝。


けれど少しだけ違う朝。


夏休みの終わりに幼馴染が幼馴染ではなくなってしまったから・・・。



『俺はお前を友達とは思ったことなんてない』



そんなことを言われてしまって、抱きしめられ、言ってなんだか吹っ切れた様に見えるアイツとは裏腹に、こっちは胸が不整脈を打って一晩悩み苦しみ・・・


未だに放心状態の色んな意味での憂鬱すぎる朝だった。


十数年続いた習慣を変えるのはあんまりかな・・・と情に負け、幼馴染を待つのはいいが突発的に逃げ出したい衝動にも駆られる。


昨日のことは夢なんじゃないかなぁとか思いながら、ぼんやり待っていた。



「・・はは」



なんだか笑けてきた。


生まれてこのかた17年間で初めて感じる限界に近い疲労感のせいで頭がおかしくなったのか。


朝の悩みが笑けるのだ。


アイツに抱きしめられた時、嫌悪感が全くなかった自分に自己嫌悪して一晩悩んだのも馬鹿らしくなった。



幸哉もこの草原の何処かにいるのだろうか。



そもそもなんでこんな所に居るんだっけ。



・・・なんてぼーっと考えていたら意識が途切れた。





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