第八話・リーフリー先生と初歩魔法
日本で魔法っていったら色々なキャラクターが浮かぶけど、私も似たような魔法を使えるようになるのだろうか?
そんなことを考えつつ第二訓練場をはあはあ言いながら息絶え絶えに三周走り終えた所で転び、私の意識が飛び掛ける。
ギュンギュン未だ走っているドリルさんは本当に凄い。
いつか本人自身もドリルミサイル回転攻撃魔法といったドリル魔法(あるかは知らないけど)を使えるようになるんじゃないかな。
いや、既に似た攻撃(魔法使用無し)を出来るから時間の問題か…
「はい、回復ポーション飲んでください。」
「う゛…リーフリー先生、それもう飲みたくないです…」
「あと一周ドリルさんが走り終えたら初級魔法練習しますが練習、参加しませんか?」
「う゛う゛…飲みますぅ〜…」
スポーツドリンクに梅干し果汁(蜂蜜梅干しじゃない酸っぱい、蜂蜜や砂糖などの甘味無しの紫蘇梅干し寄り)をふんだんに入れました!!って感じの唾液が止まらなくなるようなポーションを飲み終えた私はちょっと咽せて立ち上がる。
「今頑張って走って一番体温が上がった場所はどこですか?」
「んーー…喉ですかね。その次がお腹と胸の間らへん…?」
「なるほど。ではミノリさんは喉に魔力が溜まりやすいんですね。」
走る前になんか魔法を掛けられてひたすら第二訓練場を走るように言われ走った結果、魔力が溜まりやすい場所が分かったようだ。
ちなみに探知系の魔法を掛けられたらしい。
「…ふぅ。十周走り終えました。」
「お疲れさまです。さすが騎士の方ですね。ドリルさんはどこに体温が集まりましたか?」
「脚と手の平だと思います。」
「では体温が高くなった所に魔力が溜まりやすいことを意識しながら魔法を使いましょう。はい、ドリルさん用回復ポーションです。」
「…ありがとうございます。」
渋い顔で受け取ったドリルさんはグイッと一気に飲み干す。
「さあ、初歩魔法を使ってみましょう。僕の属性は火属性、水属性、風属性、闇属性の四属性で火属性がやや弱めかな。ミノリさんは聖属性と光属性でドリルさんは確か…風属性と水属性でしたっけ?」
「いえ、苦手なのであまり使ってませんが闇属性もあります。」
「苦手な属性ってありますよね。僕も火属性は魔石なかったらかなり威力落ちるし…」
「使い所がいまいち分からなくて苦手意識がありますね…闇って精神操作辺りのイメージが強くて。」
「ふむ…ミノリさん、闇魔法で使えそうなイメージはありますか?」
「え?闇、闇かぁ…光と逆だから暗くしたり…あ、影!影の中に入れたり操れたり、遮光カーテンみたいなのを作ってみたり。闇、闇…あ、ブラックホール!!だからえーと影の中に物を消したり、仕舞うとか??あとはー…気持ちを落ち着かせたり、隠蔽したりとか??闇魔法の反対は多分光魔法だから、光魔法消したりとか出来たりします?」
リーフリー先生から話を振られると思わなかったから頭に浮かんだものをもたもた答える。
そのイメージの話にドリルさんがびっくりしていた。
「そうか、影か…」
「出来るかは分からないけどチャレンジしてみたらどうかな?全員が共通して使える魔法はないから違う練習になるだろうし。」
「いいなぁ…リーフリー先生とドリルさんは同じ属性魔法使えて。」
「属性の魔石や魔法陣を使って繰り返し練習すれば現在使用可能魔法に表示されるようになったりすることもありますよ。僕の火魔法は本来表示されてませんでしたし。」
「え!じゃあ水魔法覚えたいです!!」
「では聖魔法と光魔法使えるようになってから練習しましょうね。さて今から2人は指先にそれぞれの属性を出してみましょう!ミノリさんは光魔法のライト、ドリルさんは水魔法のウォーターから。火魔法ならこんな感じです…ファイア!」
リーフリー先生の指先から火がボッと出てきた。
ゆらり揺らめく火は蝋燭についた火みたいだ。
「何となく分かったかも。喉に意識を向けて光をイメージ。光だから蝋燭じゃなくて懐中電灯をイメージかな?あ!慣れたら折って光るサイリウムみたいに指を曲げると色付きで光るようにしても面白いかも…よし!!イメージOK!!なんとかなるはず…!いざゆけライト!!」
途中赤のサイリウムを想像したからか赤のレーザーポインターみたいなのが指から出てきた。
距離は二メートルくらいの赤いレーザーポインターでちょっと気に入った…かも。
「…なんか違う感じになっちゃったけど成功は成功だよね!!せっかくだから全部の指にしちゃえ!…ライトという名のレーザーポインター(仮)!!」
指から水を出すドリルさんと火の火力を上げたリーフリー先生と目が合って私は十本の指先から十色のレーザーポインター(仮)を出しながら大きく手を振った。
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特に問題なければ九話は明日の0時更新予定です。
【第九話・実験台にされるドリルさん】お楽しみに♪




