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第二十八話・功績→聖女

※この話はリーフリー先生視点になります。


第二王子がミノリさんを召喚して早三ヶ月。

元の世界に帰れないことへの不安や不満があまりないらしい彼女はどんどん新しい魔法を生み出してこの世界へ馴染んでいった。


そんな彼女がしたことは主に五つ。

1.第二王子を甘やかさず対等に関わる。

2.孤児院にいる体調不良の方々の治癒。

3.孤児院に畑を作る。

4.回復キノコ茶を作る。

5.新しい魔法を作る。


ただその過程で腐敗していた孤児院管理者の一掃だったり、門の近くにいた魔物撃退だったり、市井の者達の鑑定する機会を与えたり…といったおまけが付く。


さらに数日前、初回無料で貴族や神殿に配布した回復キノコ茶により毒殺が未遂に終わったのである。

それはナールス侯爵家のお茶会でミウル・アルガン公爵令嬢がロモッコロの粉末が入ったクッキーを食べ、頭痛と吐き気で一時的に気を失った毒殺未遂事件。

ミウル・アルガン公爵令嬢は元々体が弱い上に長引いていた風邪からようやく治ったばかり。

幸い一滴ずつ回復キノコ茶を服用することで症状が治り、現在回復に向かっているらしいが、体力ある人なら死にはしないロモッコロでも体が弱い人ならば衰弱して死に至る…なんてこともある。

だから娘が大好きなアルガン公爵は感謝の手紙を王宮へ届け、回復キノコ茶関係の資金提供をしてくれることになったのだ。


実際に僕の同僚の鑑定魔法士が調べた所、お茶会の準備をした者の中に元マルロ領でメイドと料理人をしていた者がいたことが発覚。

回復キノコ茶のようにロモッコロを乾燥させて粉末状にし、クッキーに混ぜたと調理人が罪悪感で証言したことにより本格的な捜査が行われ、かなりたくさんの人が捕まったらしい。

ナールス侯爵家も人材の管理不足としてアルガン公爵家に多大な賠償金を支払い、領地の一部を返還、更にこの件で市井の者達を鑑定することに反対していたナールス侯爵家が賛成派になった。

これにより聖魔法保持者以外の魔法保持者の仕事斡旋までしてくれるようになったのである。

きっと今後はこの国で物乞いをする者が減るだろう。


これらの話はあっという間に広がり、本人が知らない内にミノリさんを聖女だと崇めるようになっていった。

聖女という職はないが彼女が来てから街が平和に近付いたし、僕はミノリさんが聖女ということで周りが動いてくれたら良いのになと思う。


「あぁ、明日は回復キノコ茶の市場調査か。」


現在この国で確認済みの聖魔法保持者はミノリさんを入れて十三人に増えた。

孤児院や無料教室に通う者から少しずつ鑑定していきようやく十人を越えたが需要に対して供給が置いてかれ気味で商人の買い占めといった問題も多々発生。

ロモッコロ以外の毒キノコでも回復キノコを製作出来ることから冒険者ギルドに依頼として毒キノコの採取という項目が最近増えた。

ちなみに淡く緑に光るキノコは安全でそれ以外のキノコはキノコ採取に慣れた者か鑑定出来る者に見てもらうことも徹底したので毒キノコを食べて死ぬといった人が激減、毒キノコは冒険者ギルドで買い取りを出来るようになったから毒キノコの大量発生もかなり減ったように思う。


「ミノリさんのこれからの活躍も近くで見ておかないと。」


興味がある研究材料を見る研究者気分の僕は明日の準備を始める。


「最近のドリルさんの魔法を練習する姿に触発されて他の騎士や魔法使いも頑張ってるし…とっておきのおやつも持って行こうかな。」


誰もいない部屋で一人、楽しげなリーフリー・リックリートはごちゃごちゃ散らかした部屋を見て真顔になり、片付けから始めることにしたようだ。



ご覧頂きありがとうございます。

特に問題なければ二十九話は明日の0時更新予定です。

【第二十九話・私、聖女…らしい。】お楽しみに♪

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