第二十三話・回復キノコ
リーフリー先生が少しして私達の元へ戻ってきて今日のことで分かったことを教えてくれた。
「…つまり闇魔法を使える魔物と戦った後に私達の前に現れたってことですか?」
「お腹の中からシャドーウルフの未消化が出てきたのが決定打だったみたいだよ。ウルフ系の噛み跡もあったからほぼ戦闘したのは間違い無いだろうってさ。」
「じゃあ目の前に現れたのはたまたまだったんですかね?」
「……闇魔法の魔物は毒持ちの植物や魔物を好んで食べるんだよね。未消化のシャドーウルフから最近妙に話が出てくるキノコの匂いがしたんだけど現場には見当たらなかったし、シャドーウルフのお腹の中にも固形で残っていなかったから物的証拠はなしってことになったよ。」
「シャドーウルフ、毒に強いんですね。」
「僕達みたいに調合しなくても闇魔法と聖魔法の魔物は解毒できるんだよ。それに毒のあるものは栄養価高い傾向にあるから繁殖期とか場合によっては森一帯の毒持ちが狩り尽くされるんだ。ワイルドベアの二匹お腹にいたから番だろうね。」
「弱肉強食の世界だなぁ…」
「一応西門以外も見回りを行うし、毒キノコ等の毒を持つものの分布確認が近々行われるみたいだよ。」
「どうせ栄養価が高いなら毒じゃないものもあれば良いのに…いっそ毒キノコを聖魔法で解毒して回復キノコにすれば栄養価高いキノコの完成かなぁ…魔物の生命力下げたり、血液を沸騰させる魔法生み出すより喜ばれるかも…?」
毒は薬にもなるし、薬は毒にもなる。
薬の調合が出来たならそのまま使えたかもしれないけど今の私には到底無理なわけで…
うにゃうにゃまとまらない私の独り言に耳を傾けていたリーフリー先生とドリルさんは顔を見合わせて頷く。
「ミノリさん、試してみませんか?回復キノコ作り。」
「魔物の体温調節攻撃より国民から喜ばれるかと。」
「じゃあやってみます!!」
「じゃあいくつか実験用、及び調合用毒キノコ用意してくるからここで待っててね。」
「はーい!!よろしくお願いします!!」
聖魔法も光魔法も使える人は少ないけどいるにはいる。
だから回復キノコ開発が無事に出来たなら働き先として回復キノコ作りが候補の一つになるし、一石二鳥。
更に私が色々良さげな魔法を開発して広めていけばそれに触発されて聖魔法や光魔法使える人が新たな魔法を作ってくれるんじゃないかって一石三鳥狙いの下心付きで私は回復キノコ作りをすることにした。
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特に問題なければ二十四話は明日の0時更新予定です。
【第二十四話・回復キノコ茶】お楽しみに♪




