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第二十一話・魔物の群れ、こんにちは!

ちょっとだけ戦闘注意⚠︎


翌日、着替えを済ませた私はハンナさんにドリルさんとリーフリー先生のいる部屋まで案内してもらって、その後カルロス王子の元へ向かった。

どうやら朝早くからドリルさんとリーフリー先生は闇魔法について新たな攻撃パターンを話していたらしい。


「それで今日はどちらに行くんですか?」


「カルロス王子から前回のマンドラゴラが駄目になってしまったからマンドラゴラを探しに行かないか?って声を掛けてくださったの。前回の店には入荷してないみたいだから取りに行こう!って言ってたけど…?」


話しながら歩いていたらあっという間にカルロス王子の部屋に着く。

話の途中から眉間に皺を寄せていたリーフリー先生が気になりつつも時間だから部屋の前にいた護衛の方に声を掛けてカルロス王子を呼んでもらう。


「おう!来たか!!」


「おはようございます。今日は護衛のドリルさんとリーフリー先生も一緒ですが良いですか?」


「勿論良いぞ!母上から護衛の必要性について改めて説教…じゃなかった、お言葉を頂いてな…反省したのだ。」


「私も護衛の必要性と市井での魔法について聞きました…」


二人してげんなりしながら早速移動する。


「今回はどちらへ?」


「西門出て直ぐに草原があるんだが、その一角に野生のマンドラゴラがいるからそいつを狙おうと思ってな。昨日の店より少し歩くぞ。」


慣れた様子で王宮を出たカルロス王子は本当に王宮の外を歩き回っているようである。


「ちょ、早い…んですけど…!」


みんな足長いし、スタスタ歩くのが早いから追い付くのが大変。

ドリルさんがチラチラ持ち上げましょうか?と抱えるポーズを取るんだけど米袋を抱えているポーズにしか見えないんだよね…


「ん?おぉ、そろそろ着くからそのまま頑張れ。」


気付いても変わらずマイペースにスタスタ。

王子の護衛の方は必死で周りを警戒しながらスタスタ。

リーフリー先生は周りに興味津々でフラフラ。

ドリルさんがぬいぐるみを抱え上げるポーズでチラリ。

それに気付かないふりをして一人ゼェハァ言いながら必死な私。


そして西門出て直ぐの死角からひょっこりクマ系の魔物がこんにちは。


「………へっ??あ、こんにちは……??」


顔は厳ついし、話してはいないけどこんにちはって感じでひょっこり姿を現したのだ。

一呼吸遅れてドリルさんと王子の護衛の方がクマさん(仮)に気付く。


「ミノリさん!早く後ろへ!!」


「カルロス様も後ろにいて下さい!決してワイルドベアに背中を見せて走らないで!!」


現実逃避なのか頭にクマの童謡が流れている私はなんとか体を動かして後ろへ下がる。

隣を見れば意外なことに落ち着いているカルロス王子。


「ん?魔物が襲ってきたり、誘拐されたりはたまにあるから慣れてはいるんだ。ただ魔法陣あれば大抵は出来るんだが、魔法陣がないと俺はほとんど魔法を使えないから下がるしかないんだよ。」


私を召喚したことでカルロス王子は王妃様から貯めに貯めた魔法陣を全て没収されたらしい。

王子と話して少し落ち着いてきた私はワイルドベアと呼ばれた魔物をしっかりと見る。


「あれ…?なんかあの魔物、目元と耳に黒いモヤモヤみたいなのが付いてますよ?えーと、えーと…除去ビーム!!」


黒子除去レーザーのイメージをしながら指差すと私の手から光魔法であるレーザービームが出る。

思ったより威力強めだけど目元のモヤモヤがジリジリ焼き払われ、ワイルドベアが痛みに苦しんで立ち止まったから結果オーライ。

目の周りにあった黒いモヤモヤも消えたし、同じように耳にもレーザービームを当ててみる。


「グァァァァァァ…!!」


レーザービーム自体は火魔法ほどの威力はなく、目を焼くといってもちょっと火傷をするくらい。

モヤモヤがなくなり、耳も同じく小さな火傷。

これが私の光魔法攻撃である。


「…あ、光魔法であのモヤモヤがなくなるならワイルドベアには闇魔法が目と耳に掛かっていたのかな…?」


ワイルドベアの勢いが落ちた瞬間を狙ってドリルさんと王子の護衛の方が積極的に攻撃を繰り返す。


「あとは…任せてくださいっ!!」


ワイルドベアに最期の攻撃をしたのは昨日、薬草の植え方について力説していた護衛の方。

草刈り鎌の大きいやつみたいな武器で喉元をざっくり、頭と顔がさようなら状態にしていた。


「…血生臭いからここから離れたいなぁ…」


血なんて鼻血とか生理とかくらいでしか見る機会のない私にとってこの光景はかなりきつい。

将来的には魔物を倒せるくらいに強くなれたらな…とは思うけれど血があまり出ない攻撃手段を増やそうと心に決める。



「…カルロス王子、一旦王宮戻りたいです。」


「あぁ…そうしよう。誰かこのワイルドベアの対処に入ってくれ!俺達は王宮に戻るから残ったメンバーで護衛を頼む!」


「「「はい!!」」」




♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢



それから歩き始めて少しした頃、リーフリー先生が、私に近付いて来てにっこり笑う。


「ミノリさん?魔法についてなんですが…」


「あ゛…」


「歩きながら反省会です。」


「……はい。」


咄嗟の判断は良かったが、まだ勝手に魔法使ったらダメだとリーフリー先生にお叱りの言葉をもらう私なのだった。


ご覧頂きありがとうございます。

特に問題なければ二十二話は明日の0時更新予定です。

【第二十二話・闇魔法と魔物】お楽しみに♪

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