第二十話・リーフリー先生と反省会
「ミノリさん?」
ただ名前をリーフリー先生から呼ばれただけ。
それなのにちょっと肩がビクッとなる。
「えぇ…と、はい。」
リーフリー先生からしてみれば昨夜マンドラゴラや色々な書物を私に渡しただけなのに翌日夕方まで不在にしていたら色々やらかしてるんだもの。
先程の報告会に実はギリギリ間に合ったリーフリー先生はまるで鳩が豆鉄砲を食ったような顔で驚いて私を見ていた。
…戸惑うのは分かるけどニコニコガン見で近寄るのはやめて欲しい。
「……マンドラゴラを枯らしてしまい、すみませんでした。」
耐えきれなくなって謝れば返事としてため息が返ってくる。
「…リーフリー先生?」
「マンドラゴラは魔法の練習の為に渡したのですから枯らしても大丈夫ですよ。」
「あ、そうなんですね…」
「それよりも専属護衛騎士をそばに控えさせなかったこと、王宮以外で魔法を勝手に使ったことの方が問題です。王宮は魔法吸収の結界が要所要所にあるので、たとえ大爆発しても威力が抑えられるでしょう。ですが市井にはそんなものはありませんし、貴女はまだ魔法を使い始めたばかり。危険性をもっと考えて行動してください。」
「はい。すみませんでした…」
魔法吸収についても聞いていたし、護衛もリーフリー先生からの提案で専属護衛騎士候補が選ばれたのを知っている分、私はしっかり反省しないといけない。
「…反省しているようなのでこの話は終わりますが、次に護衛騎士を連れずに王宮の外へ行ったらハンナさんも呼んで一緒に説教します。」
「はい…もうしません。カルロス王子に王宮の外に行こう!と言われても断ります。」
「…え?」
「カルロス王子は私の護衛がいなくても自身の護衛がいるから大丈夫だ!…と言いかねないのでカルロス王子の話は全て断ります。」
カルロス王子のことは別に嫌いじゃないんだけど、あの時私の護衛についても配慮してもらえていたらこんな反省会はなかったのに…!と自分勝手ながらそう思ってしまったし、誘いは断ったほうが良いなって思考になる。
勿論私がドリルさんを連れて行かなかったのが悪いんだけどね。
「…なのでカルロス王子からの明日のお散歩の誘いは今から断ってきますね!!」
ギョッとしたリーフリー先生を放置してカルロス王子に明日の予定をキャンセルにしてください!と言いに行こうとしたら引き留められる。
「王族からのお誘いを一度了承しておいてキャンセルすることは身内または本人が亡くなった場合以外は出来ない。ドリルさんを連れて歩けば別に王宮内でも市井でも良いから!…ね?キャンセルはやめておきましょう?」
「えぇ…分かりました。キャンセルはやめておきます。」
ちょっと鬼気迫る感じがして頷く。
きちんとリーフリー先生に聞いてみればカルロス王子って一人で勝手に市井に行きがちだから私と一緒なら少しは改善されるんじゃないか…と思っていることを教えてくれた。
それと予め決まってる予定をキャンセルするのは私のイメージダウンになるからって心配もあったらしい。
「じゃあ明日、リーフリー先生も行きましょうよ!」
私としてもドリルさんだけでなくリーフリー先生も一緒の方が何かあった時、対応出来そうだし。
そしたらちょっと面倒くさそうに「仕方ないですねぇ…」ってリーフリー先生、ちょっと笑っていた。
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特に問題なければ二十一話は明日の0時更新予定です。
【第二十一話・魔物の群れ、こんにちは!】お楽しみに♪




