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第十九話・今回の孤児院の報告


王宮にカルロス王子達と戻った私は早速ハンナさんに相談。

王妃様だけでなく王様や第一王子も交えて報告した方が良いとアドバイスを貰った。

なんか国によってまちまちだけど、テナンス王国は王族間の仲がギスギスしていない為、個別相談じゃなくて良いらしい。


「相談って言っても護衛の方が作った資料と魔法具で録画&録音したやつ見せればほぼOK!だからなんとかなるかな!さて、移動しなくちゃ。」


ハンナさんに促されるまま部屋を出た私。

曲がり角でドリルさんが現れたと思ったら彼がスライディング土下座。


「えぇ…私がドリルさんに外に行く話をしてなかったんだし、悪いのは私ですよ。」


「いえ!俺がハンナさんにもっと早めに相談して探し当てていたら良かったんです。」


話を聞くと私が中々現れないからハンナさんに相談、外に出ていることを把握。

それで外に出ているのは分かったものの、大まかな場所を知っているであろう騎士団長に聞きに行ったら鍛錬の為に訓練場に来ていた第一王子に捕まり、あれよあれよと王妃様や王様にバレたらしい。

更にそこから私の召喚の件でカルロス王子には護衛兼連絡係が増やされていたので居場所どころか私達が把握しきれていない部分も王妃様の一言で人海戦術が張り巡らされ、把握済みとのこと。


「じゃあもしかしてこの報告、意味ない?」


「情報は多い方が良いと思いますし、カルロス様とミノリさんが調べた情報、行動ということに意味があると思います。ええ…と、伝えたかったのはカルロス様とご一緒に報告なさった方が王妃様達は嬉しいと思って…」


「じゃあカルロス王子も誘って報告しようかな!」


「良ければ是非!その方が良いかと…!」


私はせっかくだからカルロス王子が種植えを頑張っていた話とかをたくさんしようと心に決め、方向転換をしてカルロス王子の部屋へ向かった。




♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢




「……ということでカルロス王子は種植えを頑張っていました!あとカルロス王子から聖魔法を使った労いとしてドライフルーツを頂きました!!」


「そうなのね。魔法具に映るカルロスは楽しそうだし、孤児院についても色々調べることが出来て良かったわ!」


ニコニコ王妃様が私とカルロス王子の頭を撫でる。

尚、カルロス王子は撫でられたのを鬱陶しそうにしつつ、口元は緩んで嬉しそう。

多分しっぽがあったらブンブン振っていたんじゃないかな。


「じゃあ次は私達が把握した情報を話すわね。」


私はカルロス王子から王妃様に視線を戻して聞く姿勢になる。


「…というわけでこれから孤児院の管理に関わる人はほぼ入れ替わるわ。」


「……つまりどういうことですか?」


真面目に聞く姿勢にはなったけど、この世界に疎い私には色々話されると理解が追いつかなくなるのだ。

隣で聞いていたはずのカルロス王子も首を傾げているから聞いたわけじゃない、私も分からなかったからである。


「いっぺんに話したからわかりにくかったのね。まず土地の件から話そうかしら。あのね、土地が痩せていたのは元々あまり植物を育てるのに適さない土地なのに子どもたちの食べ物の為といってなんでもかんでも育てようとしたせいよ。」


「え゛…魔法は使いましたが今日の種植えもなんでもかんでも植えましたよ。」


「護衛に農家出身がいたでしょう?植えた物と場所、確認しましたが良い配置だったみたい。今後は定期的に農業に詳しい者を孤児院へ送り、必要があれば魔法使いにも手伝って貰う予定よ。」


「そうなんですね。」


「そして病に関しては人為的に引き起こされたものだったわ。前にマルロ領で毒キノコであるロモッコロが栽培されているかもしれないという報告をみなさんの前でしたでしょう?あのロモッコロが毒のない普通のキノコとして他の種類のキノコと一緒に孤児院に寄付した人がいたらしいの。それでね、孤児院側もロモッコロに似たキノコがいくつかあるから気付かなかったみたい。…勿論、寄付した人は知っていたはずよ。マルロ領の執事でしたから。」


「母上、そんなにそのキノコは似ているんですか?」


「あからさまに怪しい色のキノコとか変な形のキノコなら誰だって気付くだろうけど、ほんのり甘い匂いのする白くて丸いキノコですもの。カリスだってそれだけだと毒キノコって分からないでしょう?しかもよく孤児院に物品の寄付をしていたマルロ領の執事さんだったからそこまで疑わなかったんでしょうね。」


「ロモッコロは確か発熱、鼻水、頭痛、寒気、吐き気、腹痛、声が出なくなる…でしたよね。流行り病と勘違いされそうな症状ですがまさかマルロ領はそこまで考えて…?」


「慈善活動にも協力的アピールをしたのに無駄に終わったから腹いせに…でしょうね。流行り病と誤診されればそれはそれで良いし、王都の孤児院にいる大切な民が弱っていくのはマルロ領の調査を勝手にしたからだ!と内心考えていたのかもしれないわ。実際、神殿に多額の賄賂をして孤児院が孤立するよう工作を頼んだりしたみたい。」


眉を顰める第一王子に王妃様は今後、孤児院に関わっていた人を徹底的に再度調べ上げて神殿に報告、管理不十分だった為、管轄から神殿を外すように進言するとのこと。


「残りは私達が確実に処理していくからミノリさんとカルロスは心配しないで。」


そう私達を見つめて言った王妃様はこれ以上は深入り厳禁だというような目をして綺麗に笑った。


ご覧頂きありがとうございます。

特に問題なければ二十話は明日の0時更新予定です。

【第二十話・リーフリー先生と反省会】お楽しみに♪

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