第十四話・第二王子とお出かけ
翌日、枯れたマンドラゴラの相談をハンナさんにしたら新しいマンドラゴラを用意してもらえばいいですよとにこやかに言われた。
ただ昨日困ったら相談しますと王妃様に言ったけど、マンドラゴラのことでお願いするのは気が引ける。
「王妃様にはなんか言いにくいなぁ…」
「では、カルロス様にお願いしましょう。一応ミノリ様の対応は私とカルロス様ってことになってますし。」
「そう…でしたね。うーん、まだ第二王子の方がお願いしやすいかなぁ…」
「…用件は私がカルロス様に伝えておきましょうか?」
「お願いしても良いですか?」
「勿論です!任せてください!」
自信満々なハンナさんが出て行って五分後くらいに話を聞いた第二王子が部屋にやって来た。
そして第二王子は私の手をガッと掴み「買いに行くぞ!!」と早歩きで連れ出してきたんだよね…
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さて、ここはどこだろう?
見慣れないお店に連れて来た第二王子はドヤ顔で指を差す。
「あれだろ、マンドラゴラ!」
「多分マンドラゴラ…でも私お金ないんですけど。」
「大丈夫!!金は持って来た!!」
「では二鉢、お願いして良いですか?」
「任せろ!!書類作業から解放してくれたお礼だ!!」
「ありがとうございます。」
土で汚れないように麻袋に入った植木鉢を二人で一鉢ずつ持って歩く。
両手で持てるサイズの鉢植えは麻袋から少しだけ葉が飛び出ていて歩くたびにちょっと葉がゆらゆら揺れるのが可愛い。
「そういえば護衛なのにドリルさん連れて来れませんでした。」
「ん?俺の護衛があちこちいるし問題ないだろ。」
「あ、そうなんですね。てっきり護衛撒いたのかと思ってました。」
「流石に今日は一人じゃないから撒いてないぞ!カリス兄様ほど剣術の腕ないしな!!」
ニコニコ話す第二王子に気が抜けたからだろうか。
すれ違った子どもに麻袋を奪われそうになる。
「ちょっ…返して…!!」
昨日聖魔法で体力増量したからか、栄養不足っぽい子ども相手だったからか反射的にマンドラゴラを掴むことに成功した。
ただ問題があるとすれば鉢植えを掴んだのではなく葉を掴んでしまったこと。
問1. 鉢植えを持って逃げる子ども−マンドラゴラの葉を掴んだ私=?
『ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』
「うわっ…!うるさいっ…!!」
ビリビリと鼓膜を震わせる声を放つマンドラゴラにうっかり持っていた植木鉢を手放して両手で耳を押さえる第二王子。
問2. 鉢植えを持って逃げる子ども−マンドラゴラの葉を掴んだ私+第二王子が落として割れた植木鉢=??
『『ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!』』
あまりのマンドラゴラの叫び声に私も耳を塞ぐが既に遅く、膝から崩れ落ちて朦朧とする私の視界に入ったのは倒れる子どもと第二王子。
そして真っ青な顔で走ってくる護衛軍団の姿だった。
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特に問題なければ十五話は明日の0時更新予定です。
【第十五話・孤児院の子ども】お楽しみに♪




