第十三話・練習用マンドラゴラ
若返った王様達からお礼をしたいと言われて私は遠慮せず便利な日用品グッズが欲しいです!!と言ったら後日部屋に届けるよう伝えるとOKが出た。
そしたら王妃様から「対価が合ってないわね…困ったら何でもどうにかする権利とか渡そうかしら…?」と何故か更にお礼する気満々な様子。
「今は特に困ってませんし、生活不安もないですし…また何かあれば相談しますから…」
「あらそう?定期的にあの魔法を掛けてもらいたいから遠慮はなしよ。」
「はい、分かりました!!」
「ではそろそろ私達は次の用事があるから失礼するわね。ミノリさん、本当にありがとう。また明日。…ではみなさまお先に失礼します。」
「はい!また明日!!」
王妃様が王様と共に部屋を出ると他のメンバーも動き出す。
「なんとかなった…」
好印象で王族の方々と食事を終えた私はホッと息を吐く。
みなさん良い方々だし、ご飯も美味しかったけれど王族の方々に魔法を掛けるのは流石にちょっと緊張したからだ。
「よく頑張りましたね。最初の自己紹介聞いてなかった所以外は良かったですよ。」
「…やっぱりバレてましたか。」
「みんな気付いてましたよ。第二王子以外は人間観察が得意な方々ですから。」
「名前が呪文みたいで覚えにくくて頭の中で名前唱えてたら自分の番まで終わってました。」
「近々王族・貴族一覧表渡しますね。」
「…拒否したい気持ちいっぱいです。」
「…正直ですね。そうだ、明日は夕方まで僕、別の業務でミノリさんの所に行けないので、今日のつやつや魔法を復習したくなったらこの練習用マンドラゴラを使ってください。」
ぽんっと渡された植木鉢。
その植木鉢には少し萎れた植物が植っている。
これがマンドラゴラ…??
「引き抜くのは僕と一緒にしましょうね。防音の魔法掛けないとうるさいですから勝手に抜いちゃだめですよ。」
「分かりました!あ、掛けていいのはさっき掛けた魔法だけですか?」
「そうですね…聖魔法ならOKにしましょう。」
「復習、ちゃんとします!」
「では僕も明日の準備がありますので失礼します。」
「リーフリー先生、また明日!」
「はい、また明日。」
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受け取った植木鉢を持って部屋に戻った私はハンナさんが部屋から出た後、早速練習用マンドラゴラに聖魔法を掛けた。
「あ゛…やらかしたぁ〜…!!」
ただツヤツヤ輝くマンドラゴラをもっと元気にさせたくて…多分栄養過多になったのだろう。
一度元気になったマンドラゴラをしおっしおに枯らした。
元気になるのが嬉しくてガンガン魔力を注いで聖魔法掛けちゃったから…
よく考えてみれば小学校の時の朝顔とかひまわりとか花が咲く前に水のやり過ぎで根腐れさせていたのを思い出す。
「どうしよう…せっかくリーフリー先生からもらったのに…」
褒められたばかりなのにガッカリされたくない。
そう思った私は明日ハンナさんに相談してみることにした。
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【第十四話・第二王子とお出かけ】お楽しみに♪




