ゴブリン。強いんだな。
かれこれ1時間は歩いただろうか。元々、アルガ帝国には、1週間ぐらいで着く予定だ。だが、このメンバーは、この旅を一か月かけて行う。
「はぁー。疲れたー!」
ティラは言う。
「仕方ないなー。そろそろ休憩にするか。」
その言葉を聞き、ティラに満点の笑みが浮かび上がる。
「ホーリーシールド」
ティラは唱える。ティラは体力こそないものの、魔法使いの中ではトップクラスである。この『白き旅団』は、意外とエリートチームなのだ。そんなパーティーを率いるシェンラーは何者なのだろう。そう思い、シェンラーを見つめていると、どんどん顔が険しくなって行く。その顔はまるで、希望をなくした星の様だった。
「あのー。大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないかもな。」
「何かあったんですか?」
「そこを見たまえ。」
そう言ってシェンラー指をさす。その先には、角が落ちていた。
「みんな聞いてくれ!」
威厳のある頼もしい声が辺りを支配する。静まり返り、シェンラーは口を開く。
「おそらくだが、この近くにはゴブリンどもがいる。」
その言葉を聞き、白き旅団それぞれが思考を巡らせる。そんななか、私は疑問を思いつく。ゴブリンそんな強い?大体のゴブリンは、最弱モンスタースライムといい戦いをする。だが、シェンラーの話を聞く限り、私の知っているゴブリンとは違う様だ。すると、シュマが口を開いた。
「向こうから敵が来ている。」
「!?」
そして、シェンラーの声が響き渡る。
「総員!戦闘体制!」
ダンッダンッダンッダンッ…鼓動が早くなる。
ゴブリンのツノがチリになって消えた。ゴブリンのツノは、本体が死んですぐ回収しないと消えてしまう。ならば、目の前にあったツノは倒されてすぐのゴブリン。つまり、高確率で敵が近くにいる。
このあとすぐ、フランはゴブリンの強さをその身で経験することになる。
今のところ、「あのエルフさんは今どこに」はゴブリンばっかり出てきてるな。と思いながら書きました。
以上、「ハンバーガー食べたい」でした。