ダンジョン
「こちらでよろしかったですか?」
「はい。」
ギルドの受付にて、案内人とシェンラーが会話している。
「では、こちらが許可証になります。」
「ありがとうございます。」
そう言って、シェンラーは紙を受け取った。そしてシェンラーは宿で待つフランたちの元へ向かった。
「シェンラー、それは何?」
フランはシェンラーに聞いた。部屋で待っておくように言われたが、トイレに降りたタイミングでシェンラーにあったため、話しかけた。
「ん?これかい?これは、ダンジョンの侵入の許可証だよ。」
「ダンジョン?」
「うん。そうだ、この機会に説明しておこうか。」
「?」
そう言うと、シェンラーは宿へ入って行った。二階建ての宿屋で、寝泊まりするのは二階だ。そのため、一階は休憩スペースのようになっている。
「フラン、こっちにきて。」
呼ばれたのでフランはシェンラーの元へ向かった。今更だが、初めシェンラー達に会った時よりも少しぎこちないが、軽やかに歩けるようになっていた。
シェンラーの元まで行くと、シェンラーは椅子を引き座るように促した。フランが腰を下ろしたことを確認してからシェンラーは会話を始めた。
「じゃあ初めに、この世界のダンジョンについて教えようか。この世界には無数のダンジョンがある。ダンジョンは、簡単に言ったら、魔物の城みたいな感じだね。そのダンジョンに挑み攻略するのが僕たち冒険者の仕事になる。」
「絶対に攻略しないとダメなの?」
「うん。攻略しないでいると、ダンジョンの魔物が地上に溢れ出し、民間人を襲ってしまうかもしれないから。」
「なるほど。」
「ダンジョンの攻略方法も説明しておこうか。ダンジョンの攻略に必要なのは、たった一つ。ダンジョンの主の討伐。」
「ダンジョンの主?」
「うん。ダンジョンの主というのは、ダンジョンの全てを管理する魔物で、魔族に近い魔物って言われている。」
「ほおほお」
「ダンジョンの主を討伐すれば良いだけなんだけど、この世界にはまだ攻略できていないダンジョンがいくつもある。理由は一つ。ダンジョンの主が強すぎるから。」
「…!!」
「もしかして、私達はダンジョンに行くの!?」
「うん。ちゃんと許可証ももらったし。」
「私、死んじゃうよ…」
「大丈夫。攻略済みのダンジョンだから。」
「へ?」
「今回は攻略しに行くんじゃなくて、フランにダンジョンがどんなものか知ってもらいに行くんだ。」
「あ、なるほど。」
「遅い!」
ティラは言った。ティラ、トロス、クラストの三人は、シェンラーから部屋で待っておくようにと言われた。
「フランもトイレに行ったきり帰ってこないし…」
かれこれ30分は待っただろうか。シェンラーが現れる気配はない。そしてティラはもう一度言った。
「遅い!」
次回「未知の世界」




