アルガ帝国に向けて
「シェンラー、」
ティラと私は、シェンラーと呼びながらシェンラーに駆け寄った。
「大丈夫だった?」
「ああ。フランの魔法が役に立ったよ。」
シェンラーが爆発を防ぐために使った氷のマント。本当はサガーズを打つつもりでやったらたまたまできた魔法が役に立ったようだ。
「フラン、魔力は大丈夫?」
シェンラーは私に聞いた。フォルティードとかいっぱい打ってたからだろう。
「心配しなくてもいいよ。フランは私よりも余裕で魔力が多いいから。」
ティラさんは言った。私は街に着く前相手の魔力を見る方法を習った。試しにティラさんの魔力を見た時、驚いたことは覚えている。数々の上位魔法を唱えることのできるティラさんはどんな膨大な魔力を持っているのだろうかと思ったが、ティラさんは、並の魔法使い以下の魔力量だった。
「あれ?召喚者は?」
シェンラーの元にかけた時には、もう召喚者の魔力は感知できなかった。
「ごめん、取り逃がした。」
「え、気絶させなかったの?」
「いや、させたんだけど…」
時はシェンラーが召喚者を倒してすぐに戻る。
「ふぅ、こんなもんか。」
一応逃げることはないだろうが、縛っておいた。
「にしても、何でこんな大量のゴブリンを召喚できるんだ?」
普通の召喚者は1日5、6体が限界とされているが、目の前の召喚者は数え切れない数のゴブリンを召喚した。一体どんな魔力してるんだ?と言う疑問しか浮かばない。
「!!」
すると、召喚者の体を黒い霧がかこった。
「逃げる気か!」
シェンラーは剣を抜き近づいたが、後少しのところで間に合わなかった。
「…てことがありまして…」
なるほど、と言わんばかりに私とティラは頷いた。
「でも、やっぱ魔力の量がおかしい。隣に化け物クラスがいるけど。」
「やっぱりティラもそう思うか…」
こればかりは考えても仕方ない。仕方ないなら別のことをする。
「よし、切り替えて、アルガ帝国に行こう。」
そもそも、この度の目的地はアルガ帝国だった。ゴブリンの奇襲などで忘れていたが。
「「おー」」
私とティラは声を合わせて言った。すると、そこにトロスを担いだクラストが合流した。そしてトロスは一言、こう言った。
「めーんご。」
「はぁ、ふざけてやがるぜ。」
トロスは物陰で呟く。
トロスは短剣、クラストは土魔法。絶対土魔法がいいし、こう言う下級モンスターと戦う時はクラストが1番強い。なら俺は何をするか。このまま隠れておく!
「ふぁー。なんか眠いな…」
風呂上がりだからか、少しづつ睡魔が襲い出してきた。
そんなことを思っていたら、クラストに見つかり、連れて行かれた。
次回「異世界人」




