救いの手
1週間ぶりの投稿。第二話です!
「ドン!」
という爆音で目覚めた。あの後そのままねむってしまった。
「なんの音だろう,,,」
ダンダンと足音が近づいてくる。鉄の扉の向こうから声が聞こえた。
「誰かいるのか!」
女性だろうか。優しくも威勢のある声が聞こえた。助けに来てくれたのだろうか。いや、そんなはずはない。私には家族はいないからな。わかっている。わたしをたすけにきたわけではない。でも、希望は捨てられない。最後のチャンスかもしれない。枯れた喉で精一杯言った。
「助け、、て、、」
精一杯言ったはずの声は力を失い声というよりうめき声のようなものだった。だが、しっかりと扉の向こうの女性には伝わった。
「よし、扉から離れていろ」
少女は最後の力を振り絞り扉からはなれた。すると扉の奥から声が聞こえた。いや、『魔法念唱』というべきか。
「炎の息吹」
硬い鉄の扉が斜めに切れ目が入る。扉が外に倒れる。何年ぶりだろうか人と話したのは。
「良かった。生きているな。」
扉の向こうには髪の長い女性がいた。身長170ぐらい、髪と目は淡い緑色だった。
女性はこちらをみてしばらくの間無言が続いた。この様な狭い密室に痩せ細った少女がいたらそうゆう反応になるだろう。その後、
「君、、名前は?」
その女性は聞いてきた。
「ヴィー、、シャ、、、」
自分のことについては何も知らない。だか、たった一回だけ聞いたことがある私の名前。食べ物を持ってきてくれた人が教えてくれた。
「ヴィーシャ、、、だど、、、」
女性が一瞬止まった。まるでこの名前はあってはいけないもののように驚いていた。
「まぁ、話は後だ。今はここを出ないと」
女性は私の手を引いて走ろうとする。だが私はそれに追いつけない。
「うぅっ!」
頭から派手に転んだ。何日も飲まず食わず、いつも少量の食料しか食べていない私からしたら走るなんてできない。するとその女性は地面に這いつくばる私に近寄ってきた。そして肩に触れる。
「リペアブロスト」
私の体が光を放った。痩せ細っていた私の体は少しずつ肉付きを取り戻してきた。体に力が入る。歩ける!
「あの、、あなたは?」
「私?私はただの冒険者だよ」
そう言って彼女は耳にかかった髪を後ろに流した。すると髪で隠れていた長い耳が姿を現す。そう。彼女はエルフだった。
もう、作品の内容が尽きて来ました。まぁ、頑張ります!