再出発
「なぁ、クラスト、もう俺たちここで野宿して何日めだ?」
「二日目だ。いやー、ビビったわ。急に『野宿しよう!』なんて言い出すんだから。」
「ははは、悪かったって。」
「て言うか、何で野宿なんだ?近くに村があるのに。」
「え?」
「え?」
「まさか、リーダーとあろうお方が、道を忘れていた…なんてことはないですよね。」
「あ、当たり前だろ…ほら、あれだよあれ。そのー…あっ、フランのためなんだ。」
クラストの脳内は…
(何言ってんだこいつ?)
シェンラーの脳内は…
(何言ってんだ俺は。)
「あ…いやー…」
「!!」
突然何か閃いた様にシェンラーは語り出した。
「これから俺たちは旅を続けるが、その中で何回も野宿することになると思う。だからこそ、こう言った安全な場所で野宿する経験は、必ずいざという時に役に立つから、今回は野宿にしたんだ。」
「へー、経験ねー。まぁ、そう言うことにしてやるよ。」
この日の晩。
「それでは、明日について話そうと思う。」
シェンラーは語り出した。
「俺たちは明日、出発する。ここら辺の食料も減ってきたことだしな。」
「やっとかー。」
トロスの呟き
「街寄ろうよ街!」
ティラの願い
「街?」
フランの疑問。
そして、クラストは一人で頷いていた。
「では、各自出発の準備をして、今日はもう寝よう。」
こうして、今日が終わった。
次回は、とうとう初めての街!そこでフランたちを待ち受けていたのは!乞うご期待
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