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魔法使い;ティラ

トロスとシェンラー。二人は確かに強い。だが、ゴブリンの大群は押し除けられない。トロスは確実に数を減らしていく。シェンラーは力を溜め、一撃必殺を狙う。シェンラーの片手剣は符呪の魔法で作られたものだ。その為、エンチェットがなくとも魔法を剣に宿すことができる。剣に符呪をするメリットは、魔法を使わなくても良いこと。デメリットは、使える魔法が限られていること。だが、デメリットを差し引いても十分強力な武器だ。シェンラーの片手剣にかけられている符呪は一つ。炎のエンチェットだ。シェンラーが剣を振るたび炎が舞う。

「このままではまずいな…」

そっとティラがつぶやいた。

「何がまずいんですか?」

私はティラの発言に率直な疑問を浮かべた。

「何て言うんだろう…何か、終わりが見えないと言うか、このままじゃ倒せないと言うか、そんな感じがする。」

だいぶアバウトだった。でも一理ある。実際、シェンラー達はもう何体倒したかわからない。そして、刻一刻と迫っていた。シェンラー達に、体力の限界が。

「クラスト、フランをお願い。」

「!!、ティラさん、いくんですか!?」

「私も白き旅団の一員だからな。」

「…頑張ってください!」

「うん!頑張るよ!」

そう言ってティラは笑顔を見せてくれた。

ティラは手を前に出す。すると手の中に杖が現れた。ティラが使う杖は自分の身長と同じぐらいのものを使っている。ティラは杖を両手に持ち、宙に浮いた。私も練習はしているが、まだ上手くは飛べない。まぁ、始めて2、3時間しか経ってないけど。白き旅団。前衛も強いが、白き旅団の強さの中心はティラにある。宙に浮いたティラはゴブリン達を見下ろしている。そして見つけた。ゴブリン達を周りに配置している、一体だけ体がデカい、キングゴブリンを。

「そんなところに隠れていたか。キングゴブリン。」


【キングゴブリン】ゴブリンの中でも結構強い方。他のゴブリンと違い、頭を使い戦うのが特徴。ゴブリンロードの方が強い。リザードをやたらライバルにしたがる。


「あいつを倒せば、ゴブリンはいったん増えなくなるな。」

キングゴブリンは、C級冒険者十人でやっと倒せるぐらいだ。体の表面の皮が厚く、弓は刺さらないし、刃は、通りにくい。

「サガーズ」

冒険者の中で数少ないA級冒険者。それが、ティラの現状だ。ティラの放った雷属性の魔法はキングゴブリンを直撃した。一撃でキングゴブリンを仕留めてみせた。

「これで少しは楽に戦えるでしょ。」

一方シェンラー達は、ゴブリンとの戦いを繰り広げ続けている。ティラは上空からその戦いを見守っていた。


B級パーティー『白き旅団』。その中で唯一のA級冒険者、ティラ。そんなティラの大好物は、甘いものです。この世界で砂糖はまだ一般的ではないですが、ハチミツのような甘いものが大好きです。

以上。ハンバーガー食べたいでした。

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