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眠るベッドに飴が降る

作者: 空澄叶人
掲載日:2024/06/29



ザーザーパチパチ、

パチパチザーザー。

飴が降る音で目が覚めた。

スポンジケーキの上で寝ていた、

あたし。

ベッドをちょっとちぎってお口に入れる。

うん、甘い。



飴戸を開けると、

やっぱり外はどしゃ飴だ。

やったやったと家を飛び出し、

チョコレート上を走り出す。

今日という日は、

奇跡的な、

どしゃ飴です。



大通りに行くと、

ビスケットがクリーム挟んで、

くるくる回りながら走ってる。

飴にぱちぱち当たりながら、

チョコレートの上を、

くるくるくるり。

一生懸命走ってる。

あたしも挟んでもらいました。



くるくる、くるくる、

くるくるくるり。

あたしの目がぐるぐる回る。

ビスケットはこのまま、

ブルーハワイのあられ菓子を目指して、

コロコロ、コロコロ、

コロガッテイキマス。

さあ、ついたぞ、やった。



ビスケットから飛び降りて、

あられ菓子の上をじゃりじゃり歩く。

たまにあられを掴んで、

お口でもしゃもしゃ頬張る。

うん、甘い。

ブルーハワイの波打ち際に、

ミカンと洋梨が遊びに来てた。

ブルーハワイを一緒に泳いで大冒険。

世界の謎を、

ぜんぶ食べてしまえ!

競走だよ。



もうお腹いっぱいだよ。

パチパチ、ザーザー、

ザーザー、パチパチ、

今度はコーヒーの飴が降ってきた。

そろそろお別れの時間。

甘い夢に苦味が差す頃に、

あたしは大きく手を振った。

ミカン、洋梨、ブルーハワイ!

あたし、また遊びに来るからね。

涙の味までどこまでも、

どこまでも深い深い甘い夢の中。



遠く、

遠く遠く、

ずっと遠く、

遠くに、

飴上がりのバームクーヘンが立っている。

お砂糖散りばめキラキラ綺麗。

甘いことが起こりそうな予感。

幸せの予兆なのでした。


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