第五幕 素人のケツとノーライフキングの不死王
「おほーこれで苦痛を快楽へと変換する作業がはかどるなぁ!」
喰種となった俺は色々と試行錯誤していた。
「ピストルで自分の股間を撃ち抜くのはさいっこうにハイになるぜぇ!」
マゾにのみゆるされた自慰行為、マゾニーである。
「ちょっとまじでやめなさいよ気持ち悪いから」
「人にはいや、喰種にも権利というものがあるのだよ。何かわかるかね?それは!自由!」
俺は全ての自由を手に入れた気分になっていた、そして、えもいえぬ高揚感に包まれていた。
わかったことが一つある。時間がたつと蘇生するのだ。
そして血を吸わなくてはいきていけないことも知った。
「おいしいですハイト様!」
「よいよい、もっとすうのじゃ」
人間がいないので女帝エーデ・ハイト様に吸わせてもらうことにした。
「その行為もみてて気分がわるいのよ・・・」
愛里は嫌悪感をまるだしでこしかけている。茸の魔物キノコングにだ。
キノコングは高さ1m幅30cmほどのゴリラがた茸魔獣である。
日常的にゾンビが嫌がる胞子をはなちゾンビをよせつけないようにしているのだ。
人間にとっては致死性の胞子だが喰種にはきかないのである。
マントを開くとエーデ・ハイトの半裸体があらわになった。パンツにビキニアーマーである。
「パンツ丸見えなのはちょっとそそりませんねぇ」
「パンツというものは本来かくれているからパンツなのであって隠れていないパンツなど、戦闘力0に等しいのだ。風情がない!」
「そんなことよりまた変態が増えたわねマントに下着姿って痴女にもほどがあるでしょう」
「わらわが変態ということは必然てきに変態の僕(変態)ということになるのだがよいのかのぅ」
「いやすぎるわ・・・お願いだから服を着て頂戴」
「これなんかどうじゃ?」
バニーガールのコスプレをしていた。
「ではこれはどうじゃ?」
メイドのコスをきて欲情をかりたてるポーズをとっていた。
「いっただっきま~~す!」
かぶりと腕にかみついて血を吸うと艶やかな表情と声であえぎだすエーデ・ハイト。
「はぁん・・・よいのじゃぁ・・・」
「おっとっとすまんなぁ!」
「ぐヴぉあ!!」
唐突にエルボーを顔面にうちこんできた男がいる。
「皇帝陛下ではないか!」
「うるわしの君エーデハイト・・・そなたに血をすわれたいすってくれ!」
「わらわはアンデッドからはすいんせん」
「そんな・・・わし・・・ショック」
突如あらわれた男は皇帝とよばれるアンデッドの王であった。
「わしの僕のゾンビたち、頭わるすぎていうこときかんのじゃヨ寂しい」
ヨヨヨとよれかける皇帝はアンデッドというわりには血色がよく不死者としては生者にちかしい見た目だった。
なんか哀れみを感じるのでスーパーでとったチンカチンカのルービーを奢ってやることにした。
「腐った五臓六腑にしみわたるんじゃぁ~」
服の隙間から体内から漏れたのんだビールがあふれだしていく。
この男の正体は皇帝でありノーライフキングとよばれるノスフェラトゥ・グリーモアだ。
「いまからお前をぶち殺すok?」
唐突にそういったノーライフキングのノスフェラトゥ・グリーモアは腰に帯びた剣で勝の頭をきりおとした。
しんだ・・・。そうおもった。
体が蝙蝠の群れに化けてちりぢりになると再び集結して形を成した。
「ノーライフキングとかいったかぶち殺すぞフリークス」
ドラキュラとしての力を発揮して復活する勝の体は全裸だった。
「お粗末な象さん、いやポークビッツかな坊や」
「許さんぞフリークス」
めらめらと首を切り落とされた憎悪がかりたてられる。人間の時にはかんじたことのない狂気にも近い感情だった。
親の金で揃えた装備を失った悲しみに暮れる俺はこの化け物にすべてをぶつけてやろうと思った。
「しょうべんは済ませたか?神様においのりは?部屋のすみでがたがた震える準備はok?」
にらみ合う二匹の化け物がいた。
刹那の時間もないわずかな瞬間に地面にのこったマントの残骸から課金アイテム、フロストハンドガン13mmパラぺラム弾仕様をとりだして発砲した。
ノーライフキングの頭部と心臓に命中すると凍てついて動きを止めていく。
「死なない程度には死ぬんだなフリークス」
「なん・・・だと・・・!?」
「出来れば僕を許さないで欲しい」
凍った本体を蹴りで壊す。完全破壊だ。
「化け物にふさわしい最後だな」
皇帝とよばれるノーライフキングは破壊されたかとおもわれた。
「無駄だ」
瞬時に再構築される光がはなたれ再生する。
「わらわが唯一みとめた無二の化け物、それがノーライフキングのグリーモアじゃぁからのぅ」
女帝はカカカと笑みを浮かべた。
「ゾンビの王にして皇帝を司るこの私がたやすくやられるはずもない」
紅く光りを灯す眼が夜に浮かぶ。
「それでこそフリークスだ。俺が認めよう。ようこそ化け物。そしてさようなら」
「はいはーいまってくださーい」
間にわってはいったのはゾンビのアイドル、雪ちゃんである。
地面からわいたソレは戦闘をとめるにだけはふさわしい美貌をもっていた。ゾンビなのにだ。
「う、うつくしい!」(結婚しよ)
「雪よ邪魔するな。今、この時が絶頂なのだ」
「二人とも喧嘩はやめよ~ね~☆」
はい、仲直りと二人の手をシェイクハンドさせる雪。
「早い、できるっ」
ゾンビのしりをさわりながら感心する俺。
「雪ちゃんに免じてゆるしてやろう。女帝の眷属よ」
「まぁ俺もそこまでおこっちゃいないし。いいよおっちゃん」
シェイクハンドしながら二人で雪のけつをもみしだいた。
ぞんびのけつってやわらけ~。
初めて勝が素人のけつをもんだ瞬間であった。