表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【5000万PV突破!】最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~(web版)  作者: シオヤマ琴
第三章 成長少年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/347

第85話 ゴブリンソーサラー

磯さんと行動を共にすることにした俺はとりあえず適当な魔物をみつけるためダンジョン内を歩いて回っていた。


「魔物さんいませんねぇ」

「そうですね」


どうでもいい時にはわんさと出てくるくせにいざ探すとなると意外と遭遇しないものだな。

そう思いながら二人してフロア内をアイテム探しと並行しつつ魔物を捜索する。


「やっぱりさっきの大部屋でトラップボタンを押した方が楽だったんですよ」

俺は言うが、

「それは嫌ですぅ。わたし佐倉さんと違ってゾンビさんは大嫌いなんですぅ~」

と磯さんは弱々しい声で返す。

俺も別に好きというわけではないのだが。


というか……。

「ずっと気になっていたんですけど磯さんて十八歳ですよね? 俺十六歳なんで敬語使わなくてもいいですよ」

俺は出会った当初から思っていたことを口にした。


しかし隣を歩く磯さんは、

「そうですかぁ? でも今から話し方を変えるのもなんか変な感じがしますしわたしはこのままで全然いいんですけど。駄目ですかぁ?」

俺を見上げながら訊いてくる。


「いや、磯さんがそれでいいなら俺は別にいいんですけどね」

まあ敬語を使われて嫌な気はしないしな。



と――

『ギギッ』

通路を曲がったところで緑色の体にローブをまとった小さな魔物が俺たちの行く手を阻んでいた。

なりはゴブリンそのものだが右手には杖を握り締めている。


「ステータスオープン」

俺はステータスボードを目の前に浮かび上がらせるとスクロールして魔物の名前を確認した。



*************************************


ゴブリンソーサラー


*************************************


魔物の名前はゴブリンソーサラー。


俺がステータスボードを閉じると、

『ギギッ!』

ゴブリンソーサラーは右手に持った杖を高々と掲げた。

その瞬間杖が黄色く光り、杖の先端からバスケットボール大の光球が放たれる。


杖から飛び出した光球は俺と磯さんに向かってきて体に接触するとドォーンと爆発した。



『ギギッ……ギッ!?』


だが俺には【魔法耐性(強)】というスキルが、そして磯さんには【魔法無効化】のスキルがあるためダメージはゼロ。


無傷だったことに驚愕の表情を浮かべるゴブリンソーサラー。

だがすぐに気を取り直して、

『ギギギッ!』

今度は光球を連続で飛ばしてきた。


ドォーン。

ドォーン。

ドォーン。


爆発による土煙で辺りが包まれる中俺は手を前に伸ばし「スキル、氷結魔法ランク10っ!」と言葉を発した。



しばらくして土煙が晴れ視界がはっきりすると目の前にはカチンコチンに氷漬けになったゴブリンソーサラーの姿があった。



「さあ磯さん。もうこいつは身動きできませんから氷ごと破壊しちゃってください」

「あ、は、はい。ありがとうございますぅっ」


磯さんはおっかなびっくりゴブリンソーサラーに歩み寄る。

そして人差し指でちょんちょんと氷をつつくと、

「わぁっ、すごく冷たいですぅ~」

振り向いて俺に報告した。


「そりゃまあ凍ってますからね」

「そ、そうですよね……じゃ、じゃあいきますね」

意を決したように言うと前に向き直った磯さんは「えいっ!」と氷漬けになったゴブリンソーサラーにパンチをくらわせる。


ガンッ。


「いっ、痛いですぅ~っ!」


右手をぱたぱたさせながら情けない声を上げる磯さん。


見るとゴブリンソーサラーを覆う氷の表面にはひび一つ入ってはいなかった。

お読みいただいて誠にありがとうございます!

感想、ブクマ、評価もとても励みになります!

これからもよろしくお願いいたしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 磯さん、面倒くさい女なんですが・・・
[一言] 磯さんを主人公が持ち上げて、敵にぶん投げる。 投げるパワーは主人公持ちだけど、これなら磯さんの体当たり扱い( ̄ー ̄) 大丈夫、磯さんは物理無効があるから(鬼畜) 昔あったな、ヒロインを武器…
[一言] 【(敵に対しても)物理攻撃無効化】
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ