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【5000万PV突破!】最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~(web版)  作者: シオヤマ琴
第十一章 異世界少年

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第314話 地下道探索

「あっ、ちょっと待ちなさいってばっ」


ローレルに服をぐいっと引っ張られる。


「なんだよ。まだ何かあるのか?」

「あのねぇ、あんたバカなのっ? 隠し扉の中の通路なんだからトラップがあるに決まってるでしょ」

「トラップ?」

「ああ。例えばそこだ」

エライザが前方の地面を指差した。


俺はその方向を注視してみる。

すると、

「ん? なんか赤っぽいものが落ちてるような……?」

地面に赤いボタンのようなものが見えた。


「それがトラップだ。それを気付かずに踏んでいたら大勢の魔物に囲まれていたかもしれなかったんだぞ」

「へー、あれがトラップか。でもビアンキのおかげで周りが明るいから注意してれば踏むことはないな」

「いえ、勇者様。トラップは目に見えるものだけとは限らないので注意していても引っかかってしまう場合があります」

ビアンキが困り顔で言う。


「じゃあどうするんだ?」

「そういう時のためにあたしがいるのよっ」

と自信満々なローレル。


「ローレルが?」

「そう。まあ、あたしに任せなさいっ」

自分の胸をドンと叩くとローレルは「スキル、感知魔法ランク10っ!」と魔法を唱えた。


「感知魔法?」

「ああ。ローレルは半径百メートル以内のトラップを感知する魔法を使うことが出来るんだ。これでトラップにかかる心配はないってわけだ」

エライザが説明してくれる。


「へー、ローレルってすごいんだな」

「そういうこと。あたしに感謝しなさいよねっ」

ローレルはドヤ顔で言い放った。


三人はそれぞれに役回りがあるってわけだ。

だからエライザは魔物は自分が倒すんだと言って俺に戦わせなかったのか。

自分の役目を俺に奪われるとでも思ったのかもな。


「ん、なんだ?」


エライザを見ていたら目が合ってしまった。


「いや、なんでもないっ」

「ふんっ、おかしな奴だな」

「サクラはほっといて行こ行こっ」


ローレルはエライザとビアンキに顔を向けてから意気揚々と先頭切って歩き出すのだった。



☆ ☆ ☆



ローレルの感知魔法とビアンキの明光魔法のおかげで地下遺跡の調査は危なげなく進んでいた。

だが三十分ほど経った今もお宝らしいお宝はまだ発見できてはいない。


「うーん、ないなぁお宝……」

「そんなに簡単にみつかれば苦労はないわよ」

先頭を行くローレルが最後尾の俺のつぶやきに返す。



「なあ、あんたらっていつからチームを組んでいるんだ?」

「なんだいきなり。そんなこと聞いてどうする?」

俺のすぐ前を歩くエライザが振り返った。


「いや、なんとなくさ……エライザたちって三人とも性格が全然違うだろ。どうやって仲間になったのかなぁって思ってさ」

「勇者様、私たちは――」

「ビアンキ、そんなことそいつにいちいち話さなくたっていいわよ。そいつは仲間じゃないんだから」

「そうだけど、でも……」

「ローレルの言う通りだ。わざわざこいつにわたしたちの出会いを話す必要はない」


ローレルもエライザもそしてビアンキさえもやはり俺のことを仲間だとは認めてくれてはいないらしい。

ビアンキの神様とやらが告げた啓示に従っているだけだ。


「すみません勇者様。やっぱり個人的な話は……」

「ああ、わかってるよ。俺も変なことを訊いて悪かったな」


わかっていたことだが少しだけ寂しい気がしないわけでもない。



重苦しい空気の中、

「あっ、宝箱っ!」

先頭のローレルが突如口を開いた。

一人駆け出すローレル。


「待ってローレルっ」

宝箱に目がくらんだローレルはビアンキの言葉も無視して宝箱に駆け寄っていく。


すると次の瞬間――


ずざぁっ!


地中から真っ黒な腕が伸び出てローレルの足首を掴んだ。


「きゃっ、なにっ!? ……きゃあぁっ!?」

そして地中から飛び出て姿を現した人型の魔物に逆さまに宙吊りにされてしまうローレル。



*************************************


ストーンマン――体が石と砂で出来た魔物。高い防御力を誇り剣撃が一切効かない。弱点は水流魔法。


*************************************



「「ローレルっ!」」

ビアンキとエライザが声を上げた矢先ストーンマンがローレルの足首を掴んだまま地面に叩きつけた。


「がはっ……!」

「ローレルっ!」

「貴様ぁっ!」

エライザがストーンマンに向かっていく。


「この木偶人形がぁっ!」

エライザはストーンマンめがけ大剣を振り抜いた。

だが、

バキィィン!

大剣が折れてしまった。


「なっ!? ぐおっ……!」

虚を突かれたエライザはストーンマンのパンチをお腹にもろに受けてしまう。

地面に膝をつくエライザ。


「スキル、聖光魔法ランク6っ!」

ビアンキが杖を掲げ魔法を発動させる。


聖なる光がストーンマンの頭上に落ちて一瞬ストーンマンの動きが止まった。

足首を掴まれていたローレルが解放され地面に落ちる。


「みんなどいてろっ! スキル、電撃魔法ランク10っ!」

俺はストーンマンに向け手を伸ばし魔法を唱えた。


バリバリバリィィィー!!!


スキル【魔法効果10倍】により目にもとまらぬ速さの超電撃がストーンマンの体を直撃する。


『ゴゴゴ……』

ストーンマンが前のめりに地面に倒れた。

そして消滅していく。


《佐倉真琴のレベルが72上がりました》

『レベリング・マーダー ~一週間に一回人を殺さないと自分が死んでしまうのでそれならいっそ勧善懲悪したいと思います~』

という小説も書いているのでとりあえずブクマだけでもよろしくお願いいたしますm(__)m

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