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【5000万PV突破!】最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~(web版)  作者: シオヤマ琴
第十一章 異世界少年

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第305話 E級昇格

「サクラ様、お疲れ様でした」


俺はリムルさんから報酬として金貨三枚を受け取った。

すると、

「おめでとうございます。サクラ様はこれでE級に昇格となります」

リムルさんがぱちぱちと手を叩きながら言う。


「え、本当ですかっ?」

「はい。サクラ様はこれまでの依頼をミスすることなく完璧にこなしました。依頼主様からも非常に評判がよかったのでこれよりサクラ様はE級になります」

「あ、ありがとうございますっ」


F級からE級に上がっただけだが意外と嬉しい。

これで依頼も沢山の中から選ぶことが出来るようになる。


「早速依頼書の方見ていかれますか?」

「あ、いえ、今日はもう帰って休むつもりです」

「そうですか。ではまたよろしくお願いいたします」


新しくE級の依頼を受けるのは明日にしよう。

俺はリムルさんと冒険者ギルド内にいたエリーさんに一度会釈をしてからその場をあとにした。

そしてそうそうに宿屋に戻ると深い眠りにつくのだった。



☆ ☆ ☆



翌朝、俺は猫猫亭で朝ご飯を食べてから冒険者ギルドにおもむいた。

もちろんE級の依頼を受けるためだ。


冒険者ギルド内に貼られたE級の依頼書を見ていく。

やはりF級とは違って沢山の依頼書が並んでいた。


「うーん、どれにするかなぁ……」


数が多すぎて選ぶのも一苦労なくらいだ。

今の俺の所持金は金貨が十三枚と銀貨が三枚。

無駄遣いをしなければ十日くらいはなんとかなる金額だ。


おっ、これなんかいいな。


俺は一枚の依頼書に目がいった。

その依頼はベヒーモス退治という依頼だった。

報酬は金貨十枚。

E級の依頼の相場が大体金貨五枚くらいなのでかなり破格なものだった。


俺はとっさにそれに手を伸ばす。

だがその時ちょうど同じタイミングで俺が目をつけた依頼書に手を伸ばす者がいた。

同時にその依頼書を掴む。


俺はその人の顔を確認して思わず声を出した。


「えっ、ブライドさんっ!?」

「おおっ、なんだサクラじゃないかっ!」


そこにいたのは記憶をなくしてから初めて出会った、俺にとても親切にしてくれたブライドさんだった。



☆ ☆ ☆



「なんでブライドさんが冒険者ギルドにいるんですか?」


ブライドさんは旅の行商人だったはずだ。

冒険者ギルドに用なんてないだろうに。


「はっは。実はなおれも冒険者になったんだ」

「ブライドさんが冒険者にですかっ?」

「ああ。最近は冒険者が増えてきて薬草売るだけじゃ生活が厳しくなってきてたんでな、だったらいっそおれも冒険者になってみるかっつってな」

「へー、そうだったんですか」


ブライドさんはお互いに掴んでいた依頼書を見てから、

「サクラ、お前もE級なのか? おれはさっきE級に上がったところなんだぜ」

しゃがれた声で言う。


「俺もE級に上がったばかりですよ。それよりこの依頼はブライドさんに譲りますよ」

俺は依頼書から手を放した。


「おっ、なんだよ、おれに譲ってくれるってのか?」

「はい」


ブライドさんは恩人だ。

条件のいい依頼を譲るくらいどうってことはない。


だがブライドさんは、

「いや駄目だ。施しを受けるみたいで面白くねぇ。この依頼はお前にやるよっ」

そう言って突っぱねる。


「いや、施しって……」

「そもそもお前、記憶は戻ったのか? 医者には行ったか?」

「えっと、医者には診せましたけど治す方法はないって、時間が解決するのを待つしかないみたいなことを言われて……」

「そっか。だったらなおさらこの依頼はお前にやるよ。一人で生きていくには金が必要だろっ」

「まあ、そうですけど……」


ブライドさんは俺に無理矢理その依頼書を押しつけてきた。

ブライドさんは頑固だから俺が断っても受け取らないだろうなぁ。


「あっそうだ。それなら二人でこの依頼やりませんか?」

「ん? 二人でか?」

「はい。依頼料は金貨十枚ですから五枚ずつってことで」

「二人でな~……まあ、それも悪くないかもな。久しぶりにお前と会って話したいこともあるしな」

「じゃあ、そうしましょう」


こうして俺とブライドさんは二人そろって依頼書をリムルさんのもとに持っていった。

そして二人で一緒にベヒーモス退治の依頼を引き受けたのだった。

『レベリングマーダー・マーダー』

という小説も書いているのでよろしくお願いいたしますm(__)m

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