表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【5000万PV突破!】最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~(web版)  作者: シオヤマ琴
第九章 SST少年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

250/347

第249話 井川の重力魔法

作戦指令室から指示された場所に向かうとそこには三人のSSTメンバーがいた。

そしてその中のリーダーである菊田さんが俺たちを見て口を開く。


「竹原さん、お疲れさまですっ」

「おう。それでどんな状況だっ?」

「井川は今このアパートの部屋の中で立てこもっています」


見上げるとアパートの一室だけドアが一部破損していた。

おそらくそこが井川が立てこもっている部屋だろう。


「人質はっ?」

「人質となっている人はいないようです」

「うむ。アパートの住人の避難は済んでいるのかっ?」

「はい、それはもう済んでいます。ですが近付こうとすると重力魔法をやたらめったら使ってくるのでなかなか近付けなくて……」

そう口にする菊田さんの服は土で汚れていた。


「そうか、厄介だな」


とその時井川がいる部屋の窓が少し開けられた。

そしてそこから顔を覗かせた井川が大声で叫ぶ。


「まだいたのかてめぇら、早くどっか行きやがれっ! 近付いてきたらさっきのアホみたいにしてやるからなっ!」

「なっ、なんだと!」

井川の言葉にカッとなるSSTの男性。


「馬鹿にしやがってっ。この野郎っ!」

その男性がアパートに向かって駆け出した。


するとそれを見た井川が、

「スキル、重力魔法ランク10っ!」

と唱える。


その瞬間男性が見えない何かによって上から押しつぶされるように地面に倒れた。


「うぐっ……くく、くそっ……」

うつ伏せのまま動けないでいる。


「はっはーっ! アホめっ! そうやってしばらく地面とキスしてろっ!」

「香取っ!」

菊田さんから香取と呼ばれたその男性は「うっ、うぐっ……」と苦しい声をもらす。



「おい神代、何か案はあるかっ?」

竹原さんが神代を見た。


「お前が透明になるっていうのはどうだっ?」

「そうですね。僕が透明になって近付いてもいいですけど僕は上手く手加減が出来ませんよ」

「ふん、お前はそう言ってもきちんとやる男だろっ」

竹原さんが神代の背中をばしっと叩く。


「行ってこいっ、神代っ」

「わかりました」

言うなり神代はいつもの涼しげな表情で「スキル、透明化」と口にした。

直後神代が消えていく。


「では、行ってきます」

声だけを残して神代がアパートに向かって歩いていった。


見えないのでわからないが重力魔法のかかっている香取さんの場所をよけて井川の部屋に向かっているであろう神代。


「おらっ、そこにいるてめぇらもどっか行きやがれっ! 潰すぞっ!」 

井川の怒声が辺りに響いている。

と次の瞬間だった。


「早くそこからあああぁぁぁーっ!?」

井川がアパートの天井を突き抜けて突然空高く吹っ飛んだ。


神代の仕業だろう。

前に俺と戦った時に使った逆バンジーのようなスキルだ。


「あああああぁぁぁぁっぁ~っ!?」


でもあんな空高く飛ばしたら死ぬんじゃないか……?


俺は思ったが落下してきた井川が地面すれすれで「スキル、重力魔法ランク10っ!」と声を発して自身の体を宙に浮かせた。


「くそったれっ! 今のはなんだっ、誰がやりやがったっ!」

ゆっくりと着地した井川が頭をさすりながら俺たちの方へやってくる。


「死ぬとこだったぞ、アホがっ! こうなりゃ全員潰してやらぁっ!」

井川は鋭い眼差しで俺たちをにらみつけ「スキル、重力魔法ランク10っ!」と重力魔法を発動させた。


「うがぁっ!」

「うおっ!」

「ぐぅっ……!」

竹原さんたちが地面に倒れる。


「へっへっへ……ってなんでてめぇは平気なんだっ!?」

井川は俺を見て声を上げた。


俺はというと重力魔法の影響はまったく受けていなかった。

【魔法耐性(強)】のスキルのおかげか、それともパラメータが異常に高いことが幸いしたか俺には何も感じない。


井川のもとへ一歩一歩歩いていく。


「て、てめぇ、来るなっ! スキル、重力魔法ランク10っ! スキル、重力魔法ランク10っ! ……くそっ、なんで効かねぇんだっ!」


俺は驚愕の表情を浮かべている井川の目の前まで迫ると、

「スキル、峰打ちっ」

言いながら井川の腹を思いきり殴った。


「ぐぼぉはぁっ……!!」


その攻撃により井川は体がくの字に折れ曲がり、まるでこと切れたかのように地面に沈んだのだった。

『ダンジョン・ニート・ダンジョン ~ダンジョン攻略でお金が稼げるようになったニートは有り余る時間でダンジョンに潜る~』

という小説も書いているのでとりあえずブクマだけでもよろしくお願いいたしますm(__)m


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ