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【5000万PV突破!】最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~(web版)  作者: シオヤマ琴
第九章 SST少年

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第247話 発見?

SSTの本部をあとにした俺たちは竹原さんの運転する車で移動していた。


「竹原さんて警察官なんですか?」

「ああそうだ。それがどうかしたか?」

「いえ、別に」


竹原さんは一般からのボランティアではなく警察官の中のSSTメンバーってわけか。

道理でがっしりとした体格をしているわけだ。


「神代。俺の代わりにスマホを確認してくれっ」

そう言うと竹原さんは自分のスマホを後ろの席の神代に投げてよこす。


その様子を見ていた俺に神代が、

「このスマホに作戦指令室からレアアイテムの現在位置がリアルタイムで送られてくるんですよ」

と説明してくれた。


「鬼頭さんのスキルと作戦指令室のIT技術のおかげです」

「へー、そうなのか」


俺は神代の持つスマホを覗き込む。

とそこには地図が表示されていて地図上には俺たちの現在位置と追っているレアアイテムの現在位置とが赤いマークでしるされていた。


「でもこの赤いマークのところにレアアイテムがあるってだけでそこに今回逃げた八人がいるとは限らないんだよな?」

「もちろんそうですよ。ですからSSTメンバー総動員でしらみつぶしに当たっているわけです」

と神代。


日本国内に散らばって逃げているであろうレアアイテムを宮園さんから買った犯罪者たち。

その八人を探し出すのはやはり相当大変そうだ。

新たな事件を起こしでもすれば別だがそんなことになったら俺はいたたまれない。

その八人が別の事件を起こす前になんとしてでも捕まえなくてはな。



☆ ☆ ☆



しばらく車を走らせていると神代が口を開いた。


「竹原さん、すぐそこの公園でマーカーが止まりましたよ」

「よーし、わかったっ」

言うと竹原さんはアクセルペダルから足を上げ減速し出す。

そして公園の脇に車を停めると後ろを振り返り神代が持つスマホを確認した。


「うん、間違いないなっ。降りるぞっ」


竹原さんとともに俺と神代も車を降りて公園内に入っていく。


スマホを見ながらレアアイテムの現在位置を確認し、

「ここだっ」

俺たちは公園内のトイレの前で立ち止まった。


「ここですか?」

「ああ。この中にレアアイテムを持った奴がいるっ」

と自信満々に竹原さんが言う。


「どうしましょうか? 中に入りますか?」

神代が訊くと、

「いや、ここは待ち伏せしよう。中では連携がとりづらいからな」

真顔で答える竹原さん。


連携……?

俺が一人でトイレの中に入っていけば済む話のような気がするのだが……。



「おい、佐倉っ。何ぼーっとしてるっ。早く隠れろっ!」


気付くと竹原さんも神代も俺のそばから離れてそれぞれ自動販売機の裏に身をひそめていた。


「あ、はいっ……」

俺も竹原さんの指示に従い神代の横に隠れる。



「なあ神代。これって隠れる意味あるのか?」

「さあ、どうでしょうか」

俺の問いかけに神代は外国人みたいに肩をすくめてみせた。


「なんだそれ……もうどうせなら神代と二人だけの方が俺はやりやすいんだけどな」

「でしたらいっそ竹原さんに佐倉さんのレベルを教えてあげたらどうですか? そうすれば誰に遠慮することもなく全力が出せますよ」

「他人事だと思って……まったく」


でも最近はそれでもいいかなぁと思いつつある。

みんなに隠し通すのは面倒だし疲れる。それに若干の罪悪感もある。

俺はダンジョンにいることの方が多いから変に有名になったところで今の暮らしとそう大差ないかもしれない。

だったらいっそのこと――


「佐倉さん、出て来ましたよ」


逡巡していると神代がささやいた。

見ると反対側に隠れている竹原さんが手で俺たちに[こいつだっ]と言わんばかりの合図を送っている。


俺は竹原さんの視線の先を目で追った。

するとそこにはハンカチで手を拭いている二十代前半くらいの女性の姿があった。


「ん? あの人か……?」

「みたいですね」

神代はそう返すが俺にはどう見てもただのおしゃれな女子大生のようにしか見えない。


「ていうか神代。俺逃げた八人の名前も顔も知らないんだけどお前は知ってるのか?」

「知っていますよ。顔写真付きのリストを見せてもらいましたから」

「だったらあの人が逃げた八人のうちの一人かどうかわかるだろ?」

「ええ、そうですね。あの女性は逃げた八人の中にはいませんでしたね」

神代は淡々と答えた。


「は? ならあの人は無視してさっさと次を探したほうがいいんじゃないか?」


トイレから出てきた女性は今回探している八人ではなくたまたまレアアイテムを所持しているというだけだろう。


「佐倉さん、可能性は低いですがもしかしたらあの女性が逃げた八人のうちの誰かの知り合いでその誰かを自宅にかくまっているということも考えられますよ。竹原さんはその可能性も考えて待ち伏せしようと言ったのだと思います」

「そうなのか?」

「はい。竹原さんはああ見えて切れ者ですからね」

「切れ者ね~……」

そうは見えないけど……。


「はっくしょいっ!」

自動販売機の陰で盛大なくしゃみをする竹原さんを眺めつつ俺はそう思うのだった。

『Sランクパーティーを追放された鍛冶職人、世界最強へと至る ~暇になったおっさんは気晴らしに作ったチート武器で無双する~』

という小説も書いているのでせめてブクマだけでもよろしくお願いいたしますm(__)m

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