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第20話 ダンジョン出現(八か月前)

春の公園で二晩過ごし迎えた三日目の朝、それは突然訪れた。



ドゴゴゴォォォォーン!!!



ものすごい爆音とともに地面が激しく縦に揺れた。


俺はその衝撃で飛び起きると、


「んな、な、なっ……!?」


自らの目を疑った。眠気も一瞬で遠くに吹き飛んでいく。



「なっ、なんだこれっ!!?」

俺は目の前の状況に声を震わせ叫んだ。


パニクるのも無理はない。

なぜなら俺が寝泊まりしていた公園の中央広場には直径二十メートルはありそうな大きな穴がぽっかりと開いていてその中には穴の奥底へと続く階段が出現していたからだ。



☆ ☆ ☆



しばらく呆けていた俺だったがはっとなりスマホで地震情報を確認しようとするとネット上ではすでに俺の目の前にある穴と似たような穴の写真や動画が多数アップされていて大騒ぎとなっていた。


詳しく見てみるとその中にはアメリカや韓国など海外からの投稿も数多くある。


「なんだよ、何がどうなってるんだ……?」


俺は目の前で起こった、そして世界各地で起こった出来事に理解が追いつかないでいた。




普段は対応が遅いとの批判を受けることもある日本政府だったがこの時ばかりは違っていた。

縦揺れの大地震からわずか十五分後、政府から緊急事態宣言が国民に発令されたのだ。


一人公園で穴の中の様子をうかがっていた俺のスマホにも政府からメールが届いた。


そのメールには全国民に対して外出禁止と各地に現れた正体不明の穴には絶対に近づかない旨の警告がなされていた。


「外出禁止って言ったって俺には帰る場所なんて……」


覚悟を持って家出したのに今さらどんな顔して家に帰れというんだ。

行く当てもなく自暴自棄になっていた俺は目の前の穴の奥へと続く階段をただじっとみつめていた。



☆ ☆ ☆



人間は十人十色、いろいろなタイプの人間がいる。


好奇心旺盛な者やスリルが大好きな者、駄目だと言われたら余計にやってみたくなる者や危険にあえて飛び込む者、そして自分なんてと自暴自棄になっている者。


世界各地に存在するそういった命知らずの人たちは周りの制止を無視して穴の奥へと潜っていった。

そして地上に戻ってくるなり中の様子をSNSで拡散したのだ。


そしてネット上にアップされたその動画を見た誰かがこうつぶやいた。

これはまさしくダンジョンだと。

『ダンジョン・ニート・ダンジョン』という小説も書いているのでよろしくお願いいたしますm(__)m

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― 新着の感想 ―
[一言] 続きが読みたいです。これからも更新をよろしくお願い致します。
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