第150話 パラライズバタフライ
ピンク色の毒々しい見た目のパラライズバタフライ。
「名前からして厄介そうな魔物だな……」
俺は硬い畝のダンジョン地下一階でパラライズバタフライの大群に囲まれてしまっていた。
かなり大きめの蛾くらいのサイズのパラライズバタフライたちは様子を見るように俺の周りを浮遊し続けている。
俺は素手で直接触るのは危険だと判断して魔法攻撃を繰り出した。
「スキル、電撃魔法ランク10っ」
その瞬間さながら稲妻のような雷鳴がとどろき超電撃がパラライズバタフライの大群を焼き尽くす。
灰と化したパラライズバタフライたちの残骸が地面に散り散りに落ちるとともに消滅していった。
《佐倉真琴のレベルが114上がりました》
【経験値1000倍】と【必要経験値1/30】の効果でレベルが上がるスピードもこの上なく速い。
「久々にレベルが上がったことだし一応確認しておくか……ステータスオープン」
俺はステータスボードを目の前に表示させた。
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名前:佐倉真琴
レベル:39630
HP:241630/242109 MP:208329/208898
ちから:222610
みのまもり:202001
すばやさ:187856
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:必要経験値1/50
:魔法耐性(強)
:魔法効果7倍
:状態異常自然回復
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク9
:転移魔法ランク4
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「特に変わったところは……あ、いや、必要経験値が五十分の一になってるっ」
これでまたより一層レベルが上がりやすくなるというわけだ。
正直もうこれ以上レベルが上がらなくても今のままで俺は充分強いと思うのだが、まあレベルが上がるのは楽しいから別にいいか。
「ただどうせなら識別魔法あたりを覚えてくれると嬉しいんだけどな~」
俺はないものねだりをしつつパラライズバタフライがドロップしていったアイテムを拾った。
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パラライズパウダー
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「パラライズパウダーか……使い道がよくわからん」
とりあえず俺はそのピンク色の粉の入った包みを不思議な袋の中にしまうのだった。
『レベリング・マーダー~一週間に一回人を殺さないと自分が死んでしまうのでそれならいっそ勧善懲悪したいと思います~』
現在ローファンタジーランキング1位です! ブクマと評価よろしくお願いいたしますm(__)m