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第11話 スマホアプリでダンジョン検索

「全部で九万二千十三円になります」


レジ係の女性がレジを打ち鳴らして言った。


「はい、じゃあこれで」

俺は一万円札を十枚トレーに乗せる。

本当は小銭までぴったり払いたかったがあいにく持ち合わせがなかったので仕方がない。


女性から直接手渡しでおつりを受け取ると俺はスーパーをあとにした。



「ちょっと買いすぎたかなぁ……」

町中を歩きながら思うのはスーパーで大量に買い揃えた服のこと。

ダンジョン内で汚れてもすぐ着替えられるようにと予備の服を十着も買ってしまったのだった。


その他缶詰など日持ちしそうなものやキャンプ用品などを選んで買い揃えた。

買ったものはすべて不思議な袋の中に入れてあるので持ち歩くのに不自由はない。


「ま、いっか。ダンジョンに入ればいくらでも稼げるし」


俺にとってダンジョンは我が家同然だ。

俺のレベルは10030だからどんな魔物が襲ってこようが敵ではないしわずらわしい人間関係に悩まされることもお金の心配もない。

そもそも絶賛家出中の俺には他に行く当てもないのでこれからまたダンジョンに潜るつもりでいる。


「うーん、次はもうちょっとランクの高いダンジョンに行こうかな」


ランクが高ければ高いほど潜んでいる魔物は強くなり当然倒した時の獲得経験値も増える。

さらにレアアイテムを手に出来る確率も高まる。

レベルは上がるしレアアイテムは高額で買い取ってもらえるしで一石二鳥だ。


だがあまりランクが高すぎるダンジョンは俺はあえてこれまで避けてきた。

というのも俺は目立ちたくないからだ。


ランクの高いダンジョンにソロで挑んでいるプレイヤーは自然と名前が知れ渡るようになってしまう。

それにレアすぎるアイテムをダンジョンセンターに持ち込んだら国から目をつけられてしまうかもしれない。

そんな事態は出来る限り避けないと。

俺は心穏やかに暮らしたい、ただそれだけなのだ。



つい最近まではランクQのダンジョンにいたわけだが……。

「ランクJくらいなら大丈夫かな」

そう考え俺は近場にあるランクJのダンジョンをスマホのアプリを使って調べてみる。



すると、

「……あーまいったな、ランクJダンジョンは日本に一か所だけか。しかもよりによって北海道かよ……」

現在地は青森県だがランクJダンジョンは北海道の山奥にあるらしい。


今は十二月。

これから冬本番を迎えようって時に北海道は正直つらい。

寒がりな俺は今でさえカイロは肌身離さず三つも持っているというのに。


「う~ん……」


俺が逡巡していると何がきっかけかわからないがアプリが勝手に話し始めた。


[あなたにおすすめのダンジョンはランクH、赤い影のダンジョンです]


「ん? 赤い影のダンジョン?」


[赤い影のダンジョンは未だ未攻略です。一番早く赤い影のダンジョンの最深階に到達しボスを倒した者には国から報奨金として三千万円が支払われます]


「三千万だってっ!? ……マジかよ」



アプリの言いなりになるつもりはないが三千万円の報奨金には心惹かれる。

うーん……一応調べてみるか。

そう思いスマホを操作する。


と――

「なになに……赤い影のダンジョン、ランクH。場所は……沖縄っ!?」

『Sランクパーティーを追放された鍛冶職人、世界最強へと至る ~暇になったおっさんは気晴らしに作ったチート武器で無双する~』という小説も書いているのでせめてブクマだけでもよろしくお願いいたしますm(__)m

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― 新着の感想 ―
[一言] 目立ちたくないって言ってもそれだけの強さがあれば 国から目をつけられてもどうとでもなるでしょ?
[気になる点] 素早さ5万かぁ。一般人の素早さが5とかだったら1万倍だし、そんな負荷に普通の服耐えられるかなぁ。一瞬で全裸になりそうな気がするけど [一言] 主人公、力加減うますぎ
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