神との対話って緊張してたのに
「ここが神殿じゃ」
神殿はエルートの端に静かに佇んでいた
「思ったより小さいですね」
「あなた、バチがあたるわよ」
「神様に失礼だねぇ、良くないねぇ」
コルソさんとステイスさんに注意されてしまった
「小さいのにも理由があっての」
組合長が説明しようとしていたのだが
「その昔、神様が神殿を大きくするお金と労力があるのなら世の発展の為に使いなさいとの神託を授けたからです」
青い装束に身を包んだ神官が説明しながら出迎えてくれた
「久しぶりじゃな、アイオス神官」
「お久しぶりです、ジグ組合長、ところでそちらの方々は?」
組合長は僕たちを転生者と説明し、神と対話させに来たと説明した
神との対話とは一体?
「なんと!?転生者様でしたか!」
凄い勢いでアイオスさんが駆け寄ってきた
「は、はじめまして」
興奮していて早口でまくしたてる
「転生者を近いうちに送るから迎える準備をと神託がありましてな、いやはやこんなに早くもお会いできて、つい、ささっ早く対話の間へ」
僕達は勢いに圧されて言われるがまま対話の間に入ったが少女はもう済んでると言って皆と外で待つようである
「では転生者様、我々は外でお待ちしております」
対話と言ってもどうしたら……
「何の光ィ!?」
突然何か光ったと思ったら一面真っ白な部屋に立っていた
部屋の真ん中には白いカプセル椅子が浮かんでおりその隣にサングラスに黒いスーツの女性が立っていた
「ようこそ、浦木光君、早速で悪いが君には覚醒してもらおうか、椅子に座りたまえ」
「大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ、問題ない、私を信じたまえ」
しぶしぶ椅子に座る
「質問良いですか?」
「構わんよ、何でも聞きたまえ」
女性は気がついたら向かいに現れていた椅子に座りながら質問を待っている
「覚醒とは一体なんですか?」
「覚醒とはこちらの世界に君を連れてくる際に圧縮して埋め込んだ能力を呼び覚ますことだ、後君の記憶もついでに呼び覚ます」
「埋め込まれた能力とは?」
「呼び出した方が説明するより早い」
女性がパチンと指を鳴らすと様々な情景が過ぎ去ってゆくそして、体が軽くなった気がすると思ったら重くなったり、寒いと思ったらアツく悲しい、嬉しい、憎い、愛おしい、感覚や感情が激しくめぐる
一通り嵐が過ぎると僕はすべてを思い出した。
「思い出した」
僕がすべてを思い出し覚醒したのを確認した女性……いや30才ぐらいのお兄さんの姿になった種先輩はヘラヘラしながらこう言った
「へへ、悪いね実弾君、こっちでは楽しんでくれると嬉しいな」
色々とまだ説明続きますがお付き合い下さい