まだ2日目なんだよね
劇中でまだ一日なのにリアルは一週間って
遅すぎますね
本当に申し訳ない
気持ちの良い朝である、
ベットには僕一人だけで少女はどうやら先に起きているみたいである
「おはよう、お兄様、朝食、お持ってきた」
少女が持ってきたトレーにはサンドイッチとコーヒーが二人分載せられていた
「ありがとうね、おはよう」
二人でテーブルに付き手を合わせる
「「いただきます」」
パンは柔らかくレタスだかキャベツ?もみずみずしく実に美味しい
「君が作ったのかい」
コク……
「パーフェクトだ………あれ?君の名前は?」
「感謝の極み……名前はない」
そういえば僕はこの少女について名前どころかなにも知らないから色々と寝る前に聞こうとしてたんじゃないか、まだ皆起きてないみたいだし今のうちに聞けるだけ聞いてみよう
「名前が無い?」
「うん」
「親は?」
何故か僕を指差して来た
「どういうこと?」
「そのままの意味」
お兄様だったり親だったりこの少女にとって僕は一体何なんだ?こんがらがるからこの件は現状放置で行こう
「じゃあ次ね、オークやフォークさんと戦った時に攻撃したのになんで無傷だったのかな?オーク一撃で死んだのにフォークさんはあんなに攻撃しても気絶で済んだ原理は?」
「そういう、調整、した、調整しないと、傷、グチャグチャ、お兄様、気分、悪くなるから」
僕を気遣ってたということか、確かにグチャグチャの死体なんて見たくはないけど
「でも調整ってどうやったのさ」
「傷はだめ、死んじゃだめ、まだ寝させない、そう思えばそうなる」
思っただけでそうなるって余計わからないなこの子
質問すればするほど疑問が増えていくなぁ
また疑問が増えそうだけど聞かない訳にも行かないしなぁ
「服が急に変わったり剣が突然出たり消えたりするのはどうやってるの」
服装が急に黒の丈夫そうな服に変わり右手には剣が握られる
「異空間にしまったり、出したりしてる」
異空間?やっぱりわからないし次だ!次!
「そういえば、最初は何も喋らなかったけどなんで?」
「記憶、覗いたら、そういう子、好きそう、だったから、でも、蹴っ飛ばした奴、許せないから、つい、喋っちゃった」
記憶を覗いたって
「僕は記憶無いよ、無いのに覗くのなんて無理だよね?」
「あるよ、アクセス出来ないだけ、ちゃんとある」
部屋にノックが響く
「おーい、お前等支度しろよ!神殿に行くぞぉ!」
質問はここまでのようだ、アクセス出来ないとはどういう事だろうか
謎は深まるばかりであるが神殿に行けば何か分かるだろうか