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冒険者になる

クボタがエリンをのほうを見ているのに警備兵が気づき、そちらを見る。

「お嬢さん、どこかでお会いしましたかな。見たことがあるような気がする」「気のせいでは、この町にきたのは初めてです。」

エリンはそう答えたが、明らかに嘘をついている。何かあったのだろうか。

「それよりも、私達はギルドに用があるのです。案内をしていただけますか?」

エリンがごまかすように警備兵に言う。

「ギルドでしたらすぐ目の前にありますよ。ちょうど受付嬢が外に出てますからちょっと声をかけてきます。

警備兵はそう言って受付嬢と思わしき女性に声をかける。

二言、三言話をした後、受付嬢はこちらに来るようクボタ達を手招きする。

「冒険者登録をご希望とお伺いしておりますがお間違いでしょうか」

どうやら門番が気を利かせて話を通していたようだ‼️

「そうです」

「では、こちらへ」

案内されるまま受付カウンターにて手続きを行う。

「格闘家ですか?テイマーではなく」

クボタが記入した内容を見て受付嬢はそう聞いてくる。

なるほど、フェンリル二頭はクボタの指示に従っているように見えるのだろう。実際はフェンリル自身による行動だし、契約者はエリンである。クボタはその旨を受付嬢に伝える。

受付嬢は改めて記入内容を確認する。

確かにエリンの記入したものには自分がテイマーであること、フェンリル二頭の契約者であることが記載されていた。

「失礼しました」と受付嬢、しかし同時に思った。こんな子がなぜフェンリルを使役できるのかと、それはクボタも疑問に思っていた。

エリンは事情は明かせないと言っていた。だからクボタはその疑問を問う言葉しなかった。受付嬢も冒険者の事情は問わないという約束事があるので問うようなことはしない

「それではこれが冒険者登録証になります。どこにいってもこれがあなたがたがあなたがたであること証明になりますので決して失くさないようにしてください。受付では用を為すときは必ず提出してください。提出の度に情報が上書きされていきますので。それともうひとつ、本来なら誰でも登録直後は一番下の第10位からスタートするのですが今までの実績を考慮しまして第七位からのスタートとさせていただきます」

受付嬢はそう説明した。

「幕下付けだしみたいなものか」

クボタはこの世界の誰もが理解できないことを思わず呟いた。

「えっ、何ですか」

受付嬢は聞き返すが、

「いや、こっちのこと」

と終わらせる。

「第6位になればソロ活動ができます。第四位より上になると強制依頼を受ける義務が生じますのでご承知ください。基本的に依頼はそちらに貼ってあるものを選ぶことになりますが、上位の冒険者にたいしてはこちらから斡旋させていただくことになります。あなた方もその対象になりますのでまっすぐに受付までおこしください。説明は以上ですが何か質問はありますか?」

「ここにくるまでの間にでっかい蛇を捕まえたが買い取りはしてくれるかな?それともうひとつ、教会の場所を教えて欲しい。最後にあなたの名前を聞いておきたい。今度来たときに知った顔だと話がしやすい」

「これは失礼しました。私はアドラと申します。今後、私が担当になりますのでどうぞご贔屓に、後、買い取りですがまずは見せてもらってからの話になります。あちらに買い取りカウンターがありますのでそちらでご相談ください。教会はここからまっすぐ行ったところにあります。大きな建物なのですぐわかると思います」

「ありがとう。今度来たときにはよろしく」

「またのお越しをお待ちしております」


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