再会
クボの視線の先には無理やり帰らせたはずのエリンが白い竜のような生き物に乗っていた。
「何故いる?」
「申し訳ない。どうしても一緒にいるって。邪魔になるだけだからといったんですが」
睨み付けるような視線を向けるクボタにマヤとマーサは怯えながら言い訳する。
「戦力にならないとは言っていないんだが。子供の教育上ゲログロは良くないと思ったから帰したんだが」
そう返すクボタに対し
「ゲログロが何を意味するかわからないが教育上良くないというのは正解かもしれない。たが、あのお嬢さんたちはそんなことを言っていられるほど甘い人生を送ってきたわけではあるまい。つらい経験をしてきたのだろう。そんな配慮はもう必要あるまい」
シャーロットがそう言って会話に割り込む。
「何を見てきたように。あなたに何がわかるのか?」
「わかるさ、私にはあの子達の心が見えるのよ。深い悲しみを抱えた心が。父親としては心配だろうけど自分が思っている以上に子供の成長は早いのよ。特に女の子はね。だから大丈夫よ。ちゃんとそばにいて見守ってやりなさい」
「俺の心も見たのか。だけど俺は本当の父親ではないからな」
「それもお見通しよ。それでも支えてくれる存在がいるのは大きいのよ」
「まいったね。さすがは『白服』だ。で、エリン、その乗っているその子は誰だ。その白い竜みたいなのはもしかしてファルコンなのか?」
シャーロットが言っていた『あの子達』という言葉に反応して凝視してみれば見知らぬ少女がエリンとともに白い竜のような生物に乗っているのが見えた。
「なあエリン、色々と聞きたいんだが。ファルコンは『決して終わらない世界』で『無』と戦っていたように思うんだが」
「ねえ、あなた、そんな名前があったの?」
そう言われたエリンがその白い生物に聞いてみる」
「そんな名前をつけられた覚えはないがの。ワシはここを守護する存在であったのだが色々と策を練られて封印されてしまってな。この嬢ちゃんに助けてもらったんでな、この地を解放しようとしているオヌシたちを助太刀しにきたのよ」
「エリン、お前ってやつは。そんな守護神みたいのまで味方にするなんて。お前の力を侮っていたよ。すまなかった」
頭を下げるクボタを優しく見つめるエリン、
「わかってくれたらいいよ、これからは一緒だよ、レーンもリューシュもディーマもいる。ロネもネルも、グーリーもフォーリーもいる。だからきっと大丈夫」
「あの、私たちもいるのですが?」
申し訳なさそうにマヤとマーサも名乗りでるがあっさりとスルーされる。
「ところでエリン、あの子は誰だ?」




