そして考える
ここにいても何にも変わらないと意味もなく歩き出す。いま歩いている道は結構広い。どうやら主要街道のようでこのまま歩き続ければいつかは町にたどり着けるだろうと考えていた。が、主要街道にしては人の往来が全くないし、街道の側面にあるうっそうとした森からなにやら違和感を感じていた。しばらくしてその違和感の正体が巨大な蛇のような生き物であることに気づく。どうしようかと思うまもなく、目の前に現れた二冊の冊子とエアライフル一挺、冊子は勝手にページがめくられ、その生き物の解説文が出てくる。
「ジャイアントポイズンスネーク」
そのままじゃでねえかと突っ込みたくなったが、これで戦えということかともう一冊のエアライフルの取扱説明書を見ながらライフルを操作する。
そういえばと男は思い出す。あの神様は力をくれると言った。力とはこれのことなのかと思いながら生き物に向けてライフルを発砲する。
打ち出された弾丸は生き物の頭部に命中し、生き物は絶命する。
さて、これをどうするか❓
確か、こういう世界ではこういった生き物は売り物になるはず、こういう世界でも生きていくためにはある程度の資金が必要になってくるだろう。売るにしてもやり方がわからない。
そう思っていたら目の前にまた違う冊子が現れた。
「異世界の歩き方」
そう表紙に書かれたその冊子のページが勝手にめくられていく。めくられたページにはギルドなるものの説明と売るための一連の手続きについて書かれていた。
知識としてはそれで良かったのだが問題はこの大きな物体をどう運ぶかである。どうするか?と物体に手を触れながら思考をめぐらすと一瞬手が光ったかと同時に物体は消える、と同時に頭の中で亜空間収納という言葉が浮かぶ。それがどういうものであるかという説明と共に。男は再び歩き出す。
「異世界の歩き方」のおかげで町までどう行けばいいのかも、町へ着いたらどうすればいいのかも知識として理解できていた。知識として理解できたことを実行するのにはまた別の問題があるのだが