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異世界に立つ
死後の世界で出会った神様は言った。
「お前のその勇気ある行動に敬意を表して人生をやり直せる機会を与える、が、元の世界ではなく全く違う世界でだ。まだお前の罪は消えていないから贖罪のため使命を果たしてもらう。その後は好きに生きるがいい。なあに心配はいらん。生き抜くための能力は付与しておく。人間な力を持つとろくな使い方をしないから何かは言わんが。その時の状況に合わせたもの、例えば道具であったり身体能力であったり力であったり知識であったりするものだ」
お約束の異世界転生ですかと男は思っていた。まあどうでもいいやとなかばなげやりにどうにでもしてくれと神様に告げた。
そして男は今異世界にいる