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教会にて③

あらぬ疑いをかけられたまま事態は進む。


「なんだか体が熱くなってきた。」そう言うクボタに対し

「さっき送り込んだ魔力が身体中を循環し始めたのじゃ、全体に行き渡り馴染んだら魔法が使えるようになる」

との大賢者の答えにクボタは期待を膨らませるのだが、一向に熱は冷めない。それどころか、ますます熱さは増していきとうとう立つことさえできなくなっていた。

悶え苦しむクボタを見て大賢者は、

「これだけの熱量、これはとてつもないことになりそうじゃ」

とむしろ喜んでいた。

クボタのこういう状態を異変だと感じたのか待っているように言われていたフェンリル二頭が扉を破って駆け込んできて、大賢者に飛びかかる。大賢者といえどもフェンリル相手ではどうにもならないかと思われた瞬間、フェンリルは大賢者の顔を舐めまわす。

「ネルにロネか、久しいのお」

大賢者は旧知の友のようにフェンリル二頭を抱きしめる。

そんな様子をクボタはう悶え苦しみながらもほほえましく思うのだがその一方で全く相手にされていない聖女が睨み付けているのを薄れ行く意識のなかではっきりと確認するのであった

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