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迷子を捜す迷子

「大変だ!警官さん大変なんだよ!!」

「そうそう!助けておくれよ!!」

と、ある町のある公園のあるトイレの前で声が響いた。

そこで呼ばれた警官は、

「はいはい落ち着いてくださいね。まずは何が大変なのか教えてもらえますか?」

と落ち着いた対応。

その言葉で落ち着いたのか、先程叫んでいた人たち、若い夫婦のようだが、が少し落ち着いた様子で話し始めた。

「ふーっ・・大変なんだよ、うちの夫のお父さん、つまりお義父さんが迷子になっちゃったんだ」

「急いで周りを探したんだけど見つからなくて・・・父さんは結構な年だから危なっかしいし、すぐに捜してほしいんだ」

「分かりました、ではその方の名前・特徴・服装などなど、分かっていることを教えてもらえますか?」

そう警官が尋ねると夫婦は特徴を話し出した。



 話し始めてから少しばかりの時間がたって、服装諸々の確認が終わったようだ。

夫婦には連絡できるように無線を渡し、はぐれた場所で待っていてもらう事にした。

そのあと警官は別の警官と打ち合わせを始めた。

「とりあえず名前は〇〇さん、服装は赤いTシャツに黄色いズボンで、60歳くらいのおじいさんらしい」

「では、そのようにみんなに伝えておきます」

「それで自分らはどうすれば?」

「そうだな、まとまって行動しても意味はないし・・二人一組で捜索しよう」

「了解です」




「おーい、〇〇さーん、いたら返事してくださーい」

「〇〇さーん、〇〇さーん」


「どこですかー、〇〇さーん」

「返事をお願いします、〇〇さーん」


という具合に呼びかけつつ、特徴が一致する人を探す警官たち、とそこで

「ん?あれは・・・」

「どうした?見つけたか?」

「どうでしょうか、あの人・・・服装が一致しますし、それなりの歳の男性のようですが・・」

「んー、どれどれ・・・・・っ、あれはっ!?もしかして、」

「どうかしましたか?」

「・・・これを見てみろ」

そういうと上官の方でしょうか、が一枚の紙を渡しました。

「これは・・・手配書?ですか?」

「そうだ、十何年も前のな、」

「で、これが何か?」

「気づかないか?似てるんだよ・・あの老人に・・」

「えーっと・・・んー、言われてみれば似ているような?」

「で、そいつだが。・・それは今だ捕まらずに逃げている連続殺人犯だ」

「っ!?、そんなっ、ということはあの老人が?」

「分からん、が似ている・・・」

「では・・」

「あぁ、他の警官に連絡だ、俺たちは気づかれないように奴をつける」

「はっ」



「よし、全員集まったな、これより対象の確保に移る」

「「「はっ」」」

「対象は大物だ、勘づかれれば人ごみを使い逃げられるかもしれない、くれぐれも慎重にだ」

「「「はっ」」」

「では包囲網の作成から始めろっ、以上」

「「「はっ、了解しましたっ」」」



「全員位置についたか?」

「こちら問題ありません」

「こちらも問題ありません」

「こちらもです」

「では全員少しづつ慎重に包囲を縮めろ、慎重にだぞ、気づかれることは絶対に避けるんだ」

そうして緊張の中、少しづつ少しづつ、それはもう慎重に包囲を縮めた警官たちは・・・

「今だっ!確保っっ!!!」

という合図とともに一斉に男に飛び掛かった。




--あるトイレの前で

「ふーっ、スッキリしたー」

「えっ!!お父さんっ!?」

「どこに言ってたんですか!?お義父さん?」

「えっ、どこって・・・・トイレだけど?」

「っ!?これは・・・・」

「はぁ・・良かったけど・・警官さんへどう謝ろうか・・・」




「久しぶりだな、何年・・いや、十何年お前を捜したことか・・・」

「んっ?お前さんは・・・・」

「ははっ、やはり覚えてないか。こっちは忘れた事なんてないんだけどな」

「・・・いや、覚えているよ、懐かしいな・・・昔はもっと若かったか?」

「あぁ、そりゃそうだろう・・・あの頃は、まだ俺が新人だったからな」

「・・・・」

「・・・終わりにしよう・・」

「・・・」

「・・連続殺人の容疑でお前を逮捕するっ!!」




--またまたあるトイレの前で

「そういえば父さん、今日の服装って・・・」

「見た通りだよ、紺のYシャツに黒いジーパンだが?」

「あぁー・・もう一つ警官さんに謝る事ができたよ・・・」

「そうね・・・外出するときは、いつも同じような服装だから勘違いしてたけど・・」

「間違った服装伝えちゃったみたいだね」

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