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意志があるということ

 ワシにゃ今年学校を卒業する孫がおる。

孫はワシによく懐いており、将来は、じいちゃんみたいに立派になると言っておっての、

嬉しい限りじゃ。

ワシみたいに立派になりたいというのだ、きっとワシと同じ漁師になりたいと思っているだろう、

そうに決まっておる、

間違いないの。

だったら卒業後はワシのもとで修業してやろうかの。


 ワタシにゃ今年学校を卒業する孫がいる。

孫はワタシによく懐いていてね、将来は、ばあちゃんみたいに立派になると言っているのよ、

嬉しい限りだね。

ワタシみたいに立派になりたいっていうのよ、きっとワタシと同じく農業をしていきたいと思っているだろうね、

そうに決まっているわ、

間違いないね。

だったら卒業後はワタシのもとで修業してやろうかね。


 くそっ今日は嫌な日だっ!

久々に向こうのばあさんと会ったが、孫の事が全くわかっとらん!

まるでなっとらんわっ!

向こうのばあさんは、孫に農業をさせたいらしいが、孫の何を見ているんだろうか、

孫には陸より海が似合っているというのが、なぜわからんのじゃ!

ほんとに困ったものじゃっ!!



 今日は嫌な日さね。

久々に向こうのじいさんと会ったけど、孫の事が全くわかってないのよ!

ほんとに困っちゃうわ!!

向こうのじいさんは、孫を漁師にしたいらしいけど、孫の何を見ているのよっ!

孫には優しく物を育てるのが似合っているのに、なぜそれがわからないのかしら、

ほんとに困ったものだわ・・・


「だから先ほどから言っておるじゃろうが、孫は卒業したら漁師になる、孫もそれを望んでおるんじゃっ!」

「いいえ、あなたは何もわかってないのよ、孫は優しい子だわ、命を育てる仕事がしたいに決まってる!」

「いいや、分かっとらんのはお前さんの方じゃ!もっと孫の事を考えるんだっ!!」

「あなたこそワタシほど孫の事を考えているのっ!全っ然そうは見えないわね」

「あーっ分かった!なら孫に聞いてみようじゃないか」

「いいわよ、絶対こちらを選ぶに決まっているけどね」


「〇〇や、お前さん卒業後はワシのもとに来たいんじゃろ、そうじゃろ」

「〇〇ちゃん、卒業後はワタシの元で働きたいのよね、そうよね」


「え、えーっと、卒業後は僕、都会に出てインターネットを活用した仕事につきたいんだけど・・どうかな?」


「おまっ・・おまえぇぇぇっ!!!お前はっ、今までの恩を忘れてっ・・許さんぞっ!」

「あんたっ何言っているのよっ!!そんな我儘ばっかり言っているんじゃないわよっ!誰のために言っていると思っているの!!」

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