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おばさんの引っ掛かり

おばさんの引っ掛かり 2 会話文 擬音 その他

作者: 工藤るう子

 最近は時間がないというのもあって、ヤングアダルト系を読むことが多い。その中でも、転生、転移、気がつけば最強伝説、王道ヒロインが実はチョロイン実はゲス、悪役令嬢が実はヒロインとか、流されるままに結構「このお話を読んでる方は他にこういうのを読んでます」で紹介されてる中からチョイスして読んだりしております。



 大抵、ゲーム世界の異世界とかで転生するなり召喚されるなりしちゃって、HPとかMPとかスキルとか〜ってやつが視覚化できる云々って設定が結構ありますけど、ゲーム自体ほぼしないので、特にRPGはわけわからんので理解するのが一苦労。(Romancing Saga? で挫折した人間だよ)そんな人間だからなのか、この視覚化される情報が煩わしくなってきましてね。一話中三分の一くらいこれをずらずらと並べられても読まんもの。最近はなんとなく強くなったんね〜と目で撫でて終わらせますが、スキル? なにそれ? な感じです。だものですから、基本的になんか意味あるん? これ? になってしまう。本文で、強くなった状況とか書いた方がよくね? とか思うのは、やっぱり苔むしたおばさんが無理して読んでるからなのかね。


 あと、最近の若い人らしき作者さんが書く文章でよくある、


「「なんやかんや会話文」」異口同音なのかとか、「なんとかかんとか「なんか会話を遮ることば」」とか。って、括弧でくくる表現。


 違和感が大爆発なんですがorz

 最近は結構市民権あるようですが、なんか慣れません。


 それとね〜。


 トントン。

 パタパタ。

 バタン。


 これをね〜文頭でやられると、寒い。痛い。辛い。


 上から、ノックの音、足音、ドアが閉まる音。他にも擬音がありますが、これね〜なんなんでしょうね。個人的にはダメですこういうの。おばさんが若い頃に読んでた「小説の書き方」系の本では、擬音の頻度が高いのは文章が下手だと思われるから避けるべきとあったんですけどね。

 尤も擬音全般がダメってわけじゃなくってですね、なんだろう、なんかこの辺の、わざわざ擬音で表現する必要がなさそうなのをわざわざ擬音で表現するという図式がどうにもこうにも、ダメなんですね。まだ、キャラクターの個性とかを表現するための擬音とかならわかるんだけどね。例えば、片足が悪くて引きずってるとか、同じく怪我してる表現とか。印象付けたい場合とかならアリだったんですけどね。


 きっとこれは、漫画を読んで育った方が増えたからだろうなと愚考してます。かくいうおばさんも、漫画小説アニメとは切っても切れない関係ですが。


 最終的に、書き文章で、「言う」を、ひらがなにするのはいいけど、「ゆう」とやられると、もうこの話いいよな。と、削除するのが多い。

 はっきり言ってしまうと、読み仮名がわからない、不安、なら、ひらがなに開かなくてもいいじゃないかと思っちゃう自分がいるんですよね〜。もしくはどうしてもひらがなにしたいなら、一応は調べるという作業をしてもいいと思う。



 ひっじょうに惜しい作者さん。話自体が面白いのに、助詞、漢字の変換ミス、慣用句を勘違いして覚えててそのまま使ってて損をしてる人。で、なんか主人公の考え方が、意味無くなってる一文があるってパターン。最初の読点までの思考を後半で打ち消して、プラマイゼロにしてる場合。え? って思うんですが。何を言いたいんだろうってなる場合があって、非常に惜しい。

 このパターンの作者さんは、こなれてきたりすると化ける場合もあるので、まぁ読みますけどね。えらそうxx

 素人さんが書かれてるから〜とは思うんですが、誰もが気楽に無料で読める=多少は読者にいろいろと影響を与えているわけですからね。

 文法やら漢字の読みやらとかは、読書の頻度にもよりますが、気軽に読んだものからもいつの間にか刻み込まれてるもんです。


 例えば、「少なくとも」と「少なくても」の誤用は非常に気にかかります。


 最近妙に目につくのの一つに「尤も」と「最も」があります。まぁ「最も」=「尤も」ってPCの辞書によってはあることはあるんですが、つらつら説明を読んでみると使用するのは古文でですね基本的に。ちなみに、古文の場合だと読みは「もとも」です。現代だと二つは別の意味ですのでお気をつけください。


 同じく、「時期」と「次期」ですかね。

 時期国王っていう表記をよく見かける。時期がくれば国王って意味か? と首をひねったけど、どう考えても「次期国王」の変換ミスだよね。



 まぁ、文章作法なんていうのは、書きながらこなれていくところって確かにあるんですが。この頃は、どれほど初心者の人でもすぐに人目にさらすことができる結構な環境が整っちゃってるというのが、痛し痒しなんでしょうね。

 おばさんになると、読んでもらうアテもなく、ただただ原稿用紙に書くだけってパターンが長すぎて、逆に「読者」っていう存在を考えることが長らくなかったためにイマイチわからないって現象に陥ってたんですけどねぇ。


 と、まぁ、こけむしてるおばさんの愚痴なんですけどね。結局。ちょっとそろそろ吐き出したくなったので。お目汚し。


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― 新着の感想 ―
[一言]  「「「「なんだって?!」」」」  こういうの、読まないまではいかないですが苦手です。
[一言] 若かったころに習った「正しいこと」って意外と自分を縛り続けますよね。
[一言] 結局は素人の書いているものだと思えば大抵のことは流すことができますし、多少の誤字や誤用があったとしても、それすらも凌駕するくらい面白い内容のものを読ませてもらえるのなら、無料で読ませてくれて…
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