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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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王都に行く道中

雫たちが王都に向かって進んでいる頃他のプレイヤーたちは開放された色々な街や「ダンジョン街」に行くプレイヤーや追加されたスキルや魔法を取得しようとするプレイヤーも多くいた。

また緊急クエストのときにさんざん海中での戦闘を経験したプレイヤーたちは次々に海王に挑んでいくのであった。また第6の街に行くための連絡船は第6の街に行かないと乗れるようになれないようであった。


そんなアップデートによって色々とざわざわしているなかそんなことを全く気にしていない雫はいつも通りわんこの上に乗って錬成をしていた。新たなフィールドのため色々と新しい素材なども手に入り、楽しそうであった。

このように雫は錬成に夢中で戦闘に参加していなかったがそれでもシロもレベル上げの成果で戦えるようになり、わんこ、鉄ちゃん、アンフェも進化したため新しいフィールドにも拘らず、いつもよりも快調に進んでいくのであった。

第7の街から王都に行くためのフィールドに出現するモンスターは今までに出てきたゴブリンやスライムといったファンタジーの定番のモンスターの強化版といった感じであり、例えばキングスライムやゴブリンロードといったモンスターが出現していた。

「なんかここに出てくるモンスターは皆大きいです。」

とはいえファンタジーの王道のモンスターであるためそんなに変な攻撃を仕掛けてこないため対処も難しくなく、そこまで苦戦せずに進んでいった。


「店の店員の話だともうすぐのはずですけど。」

そんなことを言うと遠くの方に人工の建造物らしきものが見え始めてきた。

「ああ、見えてきたです。やっと着いたです。」

もうすぐ到着というところで突然

「うわーー。く、くるな、来るなよ。」

叫び声がする方向を見てみると男の子が数体のゴブリンに追い詰められていた。回りには鎧をきた人達が横たわっていた。そして男の子を追い詰めているゴブリンは普通のゴブリンよりも大きくその横たわっている人たちよりもしっかりとした武装をしているところを見るとゴブリンの上位種であるゴブリンジェネラルだと見てとれた。

そんな巨大なモンスターに迫られて男の子は立ち上がれそうにもない。もうものの数秒で殺されてしまうだろう。それを見た雫は面倒臭そうに溜め息をつきながら、

「やっと着いたと思ったんですけど、そう甘くはなかったです。うーんとわんこ、助けるです。シロはあの大きいやつを倒すです。」

雫が指示を出すと即動き出す2人。わんこは影移動で瞬く間に男の子のもとに現れ影に男の子を入れる。シロは相手がゴブリンジェネラルということもあり雪魔法の「雪像創造」を使い雪だるまを作り出す。

「おお。出たですね。雪だるま将軍。行くです。」

雫は何故かこのどこから見てもただの雪だるまであるこれに将軍と名付けたのであった。それからと言うものこれに命令をすると必ず敬礼をするようになったのであった。

このためゴブリンジェネラルに突撃する雪だるま将軍は雪だるまにあるまじき動きをしながら凄まじいスピードで走っていく。その理解不能な物体を目の当たりにしたゴブリンたちはさすがに呆然と雪だるま将軍を見つめていた。

そんな隙だらけのゴブリンたちを思いっきりぶん殴る雪だるま、かなりシュールな光景であった。通常ならそこまで戦力的に差がないのだが勢いは雪だるま将軍にあったためそのまま押しきるように決着がつくのであった。



「それでとりあえず誰ですか君?」

横たわっていた者たちもなんとか息があったので回復ポーションをかけ、傷を癒す。そんな応急措置が一通り済み、男の子の安全も確保できたので雫は当然の疑問を男の子に投げ掛けた。すると男の子はというと

「お、俺様はこの国の王子である。お前らのような平民が俺様の役に立ったことは誉めてやるが、なんだその態度は頭が高いぞ。」

普通なら皆が畏まるはずなのに

「そうですか。まあそれなら危ないからもう帰るですよ。」

そう言い残して雫は去っていった。そんな雫の態度に男の子は呆然と立ち尽くすのであった。



王都に着いた雫はその圧倒的な大きさに驚いていた。今までの街とは比べ物にならない巨大さに圧倒されていたのであった。第7の街も他と比べれば栄えていたがここ王都は規模が違ったのである。観光したいところだが移動のためもう遅くなってしまったため、

「また明日ですね。」

ログアウトする雫であった。

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