キノコで遊ぼう
小枝が海王の神殿で試練を受けている頃雫はゲームにログインしていた。
「さてとです。じゃあ今日は昨日のあれを色々と弄ってみるです。」
雫が言うあれとは、キノコ男爵を倒したときに手に入った報酬であった。時はキノコ男爵を倒したときに巻き戻る。
「ふぅ。良かったです。もう生えてこないですね。本当にボムの残量ももうほとんどないです。」
そう言ってる間も未だに雪が降っているため雫はシロに
「シロ。もういいですよ。ありがとうです。それとアンフェもよく頑張ったです。」
雫はそう言いながらキノコ男爵を倒した付近を見るとそこには、いくつかの報酬品であろうアイテムが置いてあった。
最初に雫の目に留まったのは黒い入れ物であった。それは色は違うが第4の街から普通の露店などで買うことが出来るお香入れで一定時間の間モンスターを集めることが出来るのだ。ただこのアイテムは普通の市販品とは色が異なっていた。これの効果は半永久的に続き呼び寄せられるモンスターの質も量も段違いであった。
これがモンスターの異常発生の原因だと判断した雫はそれを壊したのであった。
他の報酬品は大体が稀少なキノコ類であった。しかし1つだけ雫の目に留まったものがあった。
「ん?なんですこれ。えーと「キノコ栽培キット」ですか。」
このアイテムはキノコの胞子をこのアイテムに入れるだけで大量に採取できるというものであった。しかも入れる胞子の組み合わせなどによって他のキノコを作り出すことも出来るのであった。
「へー。これは面白そうです。まあ今日はもう結構ゲーム内に居たですしもうログアウトするです。」
こうしてキノコ栽培は、明日に持ち越しとなった。
そして時間は戻り今日。
「さーてとまずはあれです。たしか「爆発茸」でしたっけです?あれを常時栽培しておくです。そうすればボムの新しい素材が手に入るですし。」
この栽培キットは、何ヵ所かキノコを栽培出来る場所があり胞子を入れればあとは待つだけで採取出来るようになるのだ。まずキットの半分は常時「爆発茸」を育てることにするのであった。
「じゃあもう半分は色々とやってみるかです。」
今回手に入れた稀少なキノコを使って色々と遊…試行錯誤しようとする雫なのであった。
第4のフィールド以外ではまだモンスターの異常発生が続いているためクエスト発令から一日経ったがクエストの進捗状況は改善されない。今一番進んでいるフィールドは、第5のフィールドに行くこと、すなわち試練を突破することを諦めたプレイヤーたちが多くいる第3のフィールドであったがそこもフィールドの半分ほどまでしかプレイヤーが進めていないのが現状であった。それでも出現するモンスターとのレベルの差がある程度ある第3のフィールドと違い小枝が奮闘している第5のフィールドなどもうその場に留まることがやっとで進むことが難しいほどであった。ただ試練の攻略法が公開され、試練を突破するプレイヤーも少しだが現れ始めていた。
「折角、幻想的なフィールドなのに景色を楽しむ余裕もないのは結構残念だね。君もそう思うかいえーと?」
「あ、こえだです。そうですよね。なんか水族館を思い出します。」
「おい、無駄口を叩くな。状況を考えろ。」
小枝はゲーム内トップ2(プレイヤー限定)のアックスとベルと一緒に戦闘が出来ており興奮しながら敵を葬っていた。
「しかしこのままだと本当にタイムリミットに間に合わないな。だが…」
「そうですね。」
「言うまでもない。やつらの手は借りない。」
3人の共通の思い。それは雫たちの助けを借りずにここの第5のフィールドの原因を倒すということであった。
「まあ少しずつ進んでいこうか。」
雫がしっかりと運営の思考通りにゲームをしない中ちゃんと動いてくれる3人であった。




