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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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クエスト攻略に向けて

緊急クエストの一番の問題点はやはりどうすればクエストクリアなのかを具体的に記されてない点であろう。原因を打ち倒せとあるがどこにいるのかまったく分からないのである。

しかし全プレイヤー対象のクエストである。クリア報酬はレアな物であることが予想されるため各プレイヤーが思い思いの場所に探索に出るのであった。しかし現在フィールドには、モンスターが溢れ返っていた。しかも本来そこには出現しないであろう高レベルのモンスターが出現したりと混乱状態である。プレイヤーたちによる探索はまったく上手くいってなかったのである。


それでもやはり報酬を独占したいという欲からソロやパーティー、クランで探索をする者たちは、大勢いた。しかし特に大規模なクラン等はというと、

「情報源は定かでないがあのタイムリミットは、街にモンスターが出現するまでの時間であれを過ぎると街中でのダメージ無効がなくなるのではと考えている。」

「そうだな。だがやはりその原因とやらがどこにいるか分からなければ同じことだろう。しかもタイムリミットが3日もあるということはそれだけ難易度が高いということだろう。」

「そうよね。それが問題よね。」

3クランの盟主とその取り巻きが集まり会合を開く。今回集まったのはアックス、ベル、レディ、前々回のイベントのクラン対抗戦で1、2、3位をとったクランの盟主たちであった。

「でもやはりクエストクリアの鍵は第5の街にあるはずだと考えられる。今回のクエスト開始は、一定数のプレイヤーが第4のフィールドボスを倒し、第5の街に辿り着いたために起こったと考えるられる。」

「でもそうしたら難しいわね。第5の街に行けるプレイヤーってかなり限られてるわよ。」

「そうだな。かなり難しくなりそうだ。だがそれでこそだ。やりがいがある。」

「さてじゃあとりあえず今後の方針を詰めていこう。」

3クランによる会合は続いていく。




「え?第5のフィールドに原因はないの?でもレディさんたちが話し合って第5の街を徹底的に調べるんだって。私もこの前第5の街に行けるようになったから駆り出されてるんだ。」

「ああ、そうなんですか。それはおめでとうです。っと話が逸れたです。さっきも言ったですけど別に第5の街に何もないっていってるわけじゃないです。ただ第5の街だけ探してもダメだと思うって言ってるです。」

「どうして?第5の街がかなり怪しいのは、確かだよ。」

「そうです。でも…あー説明面倒です。まあ頑張るです。それじゃあ。」

「えっ!シズちゃ… もう。」

言いたいことだけ言った雫であった。



小枝との会話を打ち切った雫は、第4の街の孤児院に来ていた。

「今のところは問題ないです。これもシズさんのお陰です。本当にありがとうございます。」

「前も言ったです。気にすんなです。それよりもこの周辺のモンスターの様子で分かることないです?」

「残念ながら。やはり…」

「そうですか。まあいいです。じゃあ私たちは少しフィールドに出てみるです。」

孤児院の無事も確認したので早速雫たちはフィールドに突撃していった。



フィールドの状態は今までとまったく違っており。森の中盤から終盤にかけて出現するようなモンスターが森の入り口に居座っていたりした。それを見た雫は、自身が立てた仮説を思い出す。

「やっぱりそうかもです。」

雫がきになっていることは、第4の街に行くことが出来ているプレイヤーならまだしも第3、第2の街に留まっているプレイヤーにまでクエストの通知が来たことであった。「街を守れ」であるならばタイムリミットが過ぎてもクエストがクリア出来ず街がモンスターに襲われることになってからの方がこのクエストは、しっくり来る。でもそうではない。ということは、

「やっぱり、原因って各街にいるかもです。ボスみたいにです。」

雫は、この仮説に結構な自信を持っていた。ただ根拠がほとんどないため人、小枝に報告すると面倒だと判断したのであった。

「まあだったらこのフィールドにもし原因のやつがいたら十分な根拠になるです。よし行くですわんこ、鉄ちゃん、アンフェ、シロ。」

多くなった雫パーティーは、モンスターがうじゃうじゃいるフィールドを進んでいった。



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