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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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3回目のイベント告知

「フィールドボス 海王が撃破されました。撃破したプレイヤーが匿名を希望したため名前は公表いたしません。」

雫が魚鑑賞を楽しんでいる間に火竜の攻略も進み、第4の街に進出するプレイヤーがかなり増えてきた時にこのアナウンスであった。いまだ第5の街への到達者はおらず焦るプレイヤーも少なからずいた。


第6の街は一面真っ白の雪景色であった。街の住民もみんな厚着をしていた。

「雪ですか。私雪がこんなに積もってるの見るの初めてです。よし、私は遊ぶです。」

そう雫は言うがそろそろログアウトの時間なので雫は渋々ゲームから姿を消した。



「そうですか。ついに火竜を倒したですか。ということは森にいったです?」

「うんそうだよ。状態異常攻撃とかにかなり苦戦してるけどなんとか頑張ってるよ。」

「ふーん。そういえばもうすぐ夏休みですね。」

「そうだね。高校生初の夏休み。今年はゲーム三昧だろうけどね。」

「それは基本的にさえは、いつもです。ちゃんと宿題をやっとかないと、後で死ぬ思いをするです。」

そんな学生ならではの会話をしながら帰っていく二人。

「そういえばしずちゃん、海王ってどんなモンスターだったの?ネットとかではやっぱり龍じゃないかって噂されてるんだけど。」

「ああ、海王ですか。あれは鯱です。シャチ。」

「え?シャチ?なんでシャチが海王なの?」

「知らないんですか。シャチは海の王者って呼ばれてるです。」

「でも龍とかの方が強くない?それにかっこいいし。」

「知らんですよ。作った人に直接言うです。」

「そうだよね。」

雫と小枝の話は続いていった。小枝もようやく火竜を倒して第4の街に行くことが出来るようになった。あと森の魔人を倒せば雫と一緒に海で遊べる。小枝のやる気も、上がっていた。雫もそんな小枝を見て嬉しそうであった。



家に帰った雫は第6の街の中央広場と言うところの雪で遊んでいた。

「おおー。ふわふわしてるです。 」

雪遊びの経験がほとんど無いため雪を触ったりするだけであった。

「あっそうです。雪と言ったらだるまですよ雪だるま。よしわんこ。雪を集めるです。アンフェも手伝うです。」

「~♪~?」

「雪を集めるです。えーとここにある白いのを沢山集めるです。」

「~♪~~♪」

「じゃあやるです。」

雫たちは楽しそうに遊んでいる。戦闘職がフィールドに出てレベルを上げて必死に雫に追い付こうとしているなか雫は雪で真っ白になっていた。

「おお。すごい大きなのが出来たです。」

やりたいようにやっているのにトップをひた走る雫なのであった。


もうすぐ夏休みを控えた頃、運営からアップデートのお知らせと同時に第3回のイベントのお知らせが舞い込んできた。今回のイベントは予選をバトルロワイヤル形式で行い、本選出場者たちでのトーナメントの個人戦と言うまあありきたりだが盛り上がる最強決定戦が行われると報告があった。これでこのゲーム最強が正式に決まるとプレイヤーたちのテンションは上がった。プレイヤーたちは、よりいっそうレベル上げに力を入れていった。


「ふーん、最強決定戦ですか。でも私が出てもなーです。私たち全員が出られるならいいですけど。私だけなら別に出る意味ないです。」

まだ詳しいルールは説明されていないため、雫と一緒にワンコたちも参加できるのかなど、雫に関係あることも発表されていない。それで、イベントに参加するかどうか決めかねていた。

「まあいいです。そろそろゆっくりしようとしてたですから、先に進むんじゃなくて、今までの街とかフィールドでまだ行ってないところを探してみるです。」

雫はわんこたちと戯れながらそのように考えていた。

「あっやったですねわんこ。私の命中率を舐めたら痛い目見るです。」

いつでもお気楽な雫である。もう最強決定戦のことなど頭の片隅に追いやられてしまった。


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