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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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錬成の結果

「どうするですか。とっても不味いです。これはどうしようもないです。」

雫は困惑していた。このフィールドに入ってから初めてこんなに動揺しただろう。雫がこのようになったのは少し時間を遡る。


海底トンネルのモンスターは進むにつれて攻撃方法も多彩になってきていた。毒や麻痺攻撃をしてくるものや、姿を隠して近づいてくるものなど。しかし雫たちは特に問題なく進んでいた。はっきりいってそのくらいのモンスターはわんこたちの敵ではなかった。

「ふふん。楽勝です。わんこたちのお陰で私は錬成に集中できるです。」

火龍の巣穴で手に入ったマグマで作ったアイテムは火属性方向に強化された。そしてここ海底トンネルで手に入ったのは、海の結晶「アクア」であった。レアドロップの素材であった。

アクアは、マグマほどたくさん手に入らなかったが、その効果は中々のものであった。雫の代表作といえば、ポーションとボム。アクアと掛け合わせると、「水呼吸ポーション」と「アクアボム」、水呼吸ポーションとは、言葉通り水の中で呼吸が出来るようになるポーションであり、これのお陰で今まで行けなかった海の中に行けるようになった。しかしいくら呼吸が出来るからといって海の中で戦闘するより陸で戦った方がいいだろう。

「海の中で戦うのは無理ですし、というか、それよりも前にポーションの効果時間が切れたらと思うと怖すぎです。」

ということで凄い効果ではあるがお蔵入りとなった。

「もしかしたら使うこともあるかもです。」

そしてもう一つのアイテム、アクアボムは、このフィールドにぴったりのアイテムであった。今までのボムは海の中では威力が半減してしまっていた。アクアボムは水が爆発するという仕様である。そのためアクアボムは海の中でも威力が落ちるどころか通常よりも上がっていた。

「アクアボムは海の中で、ボムは陸、強い敵にはマグマボム、何か色々あってややこしいです。」

その後も試行錯誤しながら色々な素材を掛け合わせていた雫。

「水が少なくなってきたです。どうしようです。」

ポーションを作るための大本の素材は水である。色々な街にある噴水で採取していたのだがその水の在庫が切れそうであったのだ。

「うーんどうしようかなです。水、水、水。あっ!水ならあるです。周りにいっぱい。」

雫はポーション瓶で海水を集め始める。そしてその海水を使ってポーションを錬成する。すると一風変わったポーションが出来た。「回復ポーション(塩味)」これを見た雫は

「何か味とか書いてあるです。わっけわかんねーです。」

雫はポーションをかける派なので基本的にポーションを飲んだりすることはない。一回ポーションを飲んでみて、苦かったからである。

「うーん、塩味とか書いてあるんだったら苦くはないですよね。なら飲んでみようかなです。」

雫はポーションを飲んでみることにした。それが間違いであった。

「しょっぱいです。これは本当に不味すぎです。」

そしてここで冒頭の台詞である。

「どうするですか。とっても不味いです。これはどうしようもないです。」

海底トンネル内で雫、初のダメージであった。




今日漸く引っ越しでした。初の引っ越しは凄く疲れました。

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