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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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第4の街

当然のごとく火竜討伐のアナウンスはゲーム中に流れた。今までなら誰が倒したかが話題の焦点になるのだが、今回は遂に出てきた生物の最上位クラスに属する竜についてであった。特にグリフォンすら討伐できていないプレイヤーにはその事実が重くのしかかってくることとなった。それでも一人のプレイヤーに一匹、妖精が行き渡ればグリフォン討伐もそう難しくなくなるだろう。


その頃ゲーム開始2日目の小枝ことプレイヤー名「こえだ」は草原でモンスター狩りに夢中であった。「妖精の楽園」に人が流れており今ならかなり効率的にレベル上げができているのだ。

「よしここでの戦闘も大分よゆうがでてきたね。そろそろ先に進んでもいいかな?それより遂に竜が出てきたか。まあ前回のイベントでも出たらしいけど。第3のボスで竜か。ソロでやるのも厳しそうだしどっかのパーティーに入れて貰うのもありよね。」

これからのことをか考えながら小枝は進んでいく。ソロ攻略をするなら継続戦闘力が高い職業、体力だったり防御力が高い職業が有利である。

「次のイベントもそろそろ開催されるかもって噂されてるし、しかもクランを持つことができるようになるかもってあったし。他のプレイヤーとも交流した方がいいかもな。」

友人の雫とはえらい違いである。雫の考えは「迷ったら取り敢えず進め」である。しっかりと考えてゲームをプレイしている。


そして小枝の考え通りになる。冒険ギルド、商業ギルドは星1つからスタートしクエストをこなすと星が増えていく制度なのだが、遂に星4のプレイヤーが現れたのだ。そしてギルド職員からクラン設立を薦められた。雫が火竜を討伐した日。偶然にもゲームは動いていった。その日を境に続々とクランが設立していくことになる。


そんなゲーム内の情勢を全く知らない雫は火竜討伐後第4の街内を散策していた。

「妖精の楽園ってさえに聞いたら普通の遊園地っぽいです。まあそれならそこまで興味薄です。」

そういって街を歩く。

「この街の先のフィールドは森だよ。」

と第4の街に入るときに門番の男が教えてくれたのだ。そのため雫はこの街で一先ず休憩するつもりであった。

「森は大変です。しっかりと準備してかないと面倒です。」

雫は今のところ唯一森を攻略しているので一応森の怖さは理解していた。第3の街は鉱山近くであり武器や防具が名産であった。第4の街では、薬草等の回復用のアイテムの品質が良かった。

そのため雫はこの街でポーションの更新をしたいとも思っていた。

「森なら毒とか持ってる虫が多いですしそれならそれ用のポーションも作っておきたいです。」

この街での方針を決め雫は散策を続ける。


クラン設立者はまずパーティーメンバーや前回イベント上位者の囲い込みを始めた。その時、問題となったのが雫をどうするかであった。しかし誰も妙案を出せる者はいなかった。雫については一旦保留ということでどのクランも落ち着いたのだが、直ぐにその話題が再燃することとなる。それは運営からのクラン対抗戦のイベントの予告が発表されたのである。


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