表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第2章 魔国編
358/398

エピローグⅡ

 最後の試練(お説教)を乗り越えた雫は、何故か増えた称号『魔神』の詳細を確認していた。


『魔神』の効果は、魔族への影響力が上昇し、多少の命令ならばできる程度の関係性を築け、MPやINTなど魔法を使う上で必要なステータスへの補正が入る。後は魔族固有の能力なども使用可能になる等、称号にしては得られるモノが多かった。

 また直接の効果とは関係ないが、魔族からの信仰が開始された事で雫の『神』の位階が上昇し、それに伴いアンフェの位階も『大天使』へと上がった。


「あはは♭ うふふ#」

「まあアンフェが嬉しそうだからよかったです。もう少し語彙力は鍛えた方がいいかもですけど。…兎に角、私は新しく『神化』するスキルを決めるです」


 前回同様、位階が上昇したことにより新たに1つスキルを『神化』させることが可能となった。

 とはいえいつもの雫なら、迷うことなく『錬金術の極意』を『錬金術の真理』に神化させたように、錬金術関連のスキルを選択するところだ。今回なら『魂への干渉』だろうか。

 それなのに悩む素振りを見せる雫。


「わふぅ?」

「…まあそうですね。でも私も思うところあるです。特に現状の『魂への干渉』に不満もねーですし」


 と言うのも『錬金術の真理』や『錬神』の取得により、『魂への干渉』も強化されている。『魂への干渉』が強化されれば、スキルへの干渉も強化されるだろうが、結局錬成時に使用するのは『錬金術の真理』が主なため、そこまで必要かと言われれば必要ではない。


 雫としては、この頃戦闘に時間が掛かるようになってきたため、戦闘系のスキルを選んでもいいかなと考えているのだが、かといってこれ雫が保有している戦闘系スキルに録なモノが無く、これも候補に成らない。


「やっぱり『魂への干渉』です? でもな…あ、そうです!」

「わふ?」

「わんこのスキルならどうです? 『闇夜魔法』とか強化すれば面白そうです」

「わふっ!?」


 雫からの予想外の提案に驚くわんこ。


「わん!」

「まあ出来るかはわからんですけど……できそうです。じゃあ『神化』するです」

「わんわん!」

「えー何か問題あるです? それにわんこ、鉄ちゃんが龍神になったこと地味に気にしてるですよね?」

「…くぅん」

「という事でそれ、です!」

「わ、わん…」


 ひらめき即実行の雫を取り敢えず落ち着かせようとしたが、図星を突かれた瞬間を狙い実行されるのだった。


【『闇夜魔法』が選択されました。『神化』します。『闇夜魔法』が『神夜魔法』に進化しました。それに伴い『夜神』の称号が贈られます】


 陰神の御使いから、雫の御使いとなったわんこは、これにより雫の従属神となったのだった。



 結果的に良い選択をした雫は、わんこから小言を言われるに留まった。

 そうこうしていると、もうログアウトの時間であった。


「じゃあそろそろです。…そういえば明日は始業式ですね。晴れて2年生です」

「あるじ、にねんせいって?」

「うーん、説明しにくいですが、あれですね、明日から現実の私の位階が上昇するです」

「おお♭ おめでと♪」

「わふ?」

「問題ないです。既に私はアイと同レベルの学力を持ってると言っても過言じゃねーです」


 高校2年生、明日から3年生のアイと同等の学力となるとアイの方が心配になるが、これに関してはアイも勉強ができる方なため、セーフ。

 ゲーム以外でも意外に親交を深めている雫とアイは、一緒に勉強なども行っていた結果、元々2年の範囲にも手を出していた雫が、アイたちの範囲まで届いての結果であった。


「まあ小枝…こえだは進級早々追試らしいですけど…まあそれはいいです。明日は早く帰れるですし、明日からも頑張ろーです!」

「わんわん!」

「………!」

「おお♪」

「りょうかい」

「ピィー!」


 決意を新たにする雫一行であった。


雫たちの戦いはまだまだ続くend


これにて魔国編完結です。次章まだ概要くらいしか決まって無いので、決まり次第と言う感じです。

見切り発車だと後に苦しむのは自分だと魔国編で見に染みたので…

閑話など書きつつ1、2週間後には新章をスタート(願望)しますので、これからもよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 進級したとたんに追試……………ww
[良い点] アイと雫が仲良くててぇてぇです……!! [気になる点] 小枝……寝とられてるぞっ!!(違) [一言] いつの間にか唯一の友だった小枝よりアイのほうが仲良くなってる件について(笑) そいえ…
[一言] 小枝…がんばれ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ