ボム製造
翌日ログインした雫は運営からのお知らせがあることに気がつく。
その内容は、今日の昼に行われたアップデートとまた一週間後に行われる大規模なアップデートによる変更点であった。
今回のアップデートでの変更点はメニューから自分の持ってるアイテムを売ることができるオークション機能が追加されたことである。これによりトッププレイヤーの使わなくなった武器などが出回ることとなる。そして一週間後のアップデートではどの街からでも行ける新フィールドの追加などまだすべては公表していないようであるが色々と追加されるようであった。 さらにゲームの二回目の発売も決まりアップデートの日を発売時とすると発表があった。このためプレイヤー数が倍増することが予想されるのだ。
お知らせを見た雫は、オークション機能に目をつけた。
「これなら色々な素材が買えるかもです。便利になったです。」
運営からしたら雫は買う側ではなく売る側になってほしいのだが儘ならないものである。
「よし、今日も昨日の赤いやつを探すですよ。」
運営の苦悩は続く。
「昨日結構探索して1体しか見つけられないってことは多分珍しいんだと思うです。地道に見つけるしかないです。」
雫はゴーレム狩りをわんこと鉄ちゃんに任せて爆弾岩の採取と新爆弾の錬成を始めた。今まではただの石を精製したもので爆弾を作っていたが、今回は爆弾岩を精製し純度を高くする。アイテム名は変わっていないがこれをするかしないかでかなり性能が違ってくるため大事である。そして錬成をする。
爆撃虫+爆弾岩➡ギガントボム
「おー。ボムです。なんか英語になると強そうに感じるです。しかもギガントです。楽しみです。」
その後も錬成を続ける。
ゴーレム狩りのお陰ですごい数の金属が集まった。そのため持ち物がいっぱいになってしまいそうなので雫は定期的にオークションで余った金属は売ることにした。
「わんこたちの倒すペースに錬成が追い付かないです。」
今このフィールドは雫たちしかおらずモンスターのほとんどを雫たちが独占できるのである。
「それにしてもこんなに倒しても1体もあの赤いの出てこないなんてヤバイです。明日はもう少し奥に進んでみるです。」
そろそろ帰る時間なのでそう言う、そして雫は帰る前に一回だけボムを使うことにした。ちょうどいいところにゴーレムが1体現れたのでそれに向かってボムを投げつけると。
「ドカーーン!」
「ああーれーです。」
今までの爆弾の比ではない爆発がおき 雫が爆風で吹っ飛ばされるがわんこが受け止める。そして直撃を受けたゴーレムはというと
「わんこ見るです!素材すら残ってないです。」
跡形もなく吹き飛んでいた。雫はまたしてもすさまじい武器をてに入れたのであった。
オークションでは匿名希望さんからの大量の金属の出品で鍛冶専門のプレイヤーは大忙しとなった。今まで金属はほとんどフィールドで取れずNPCから買っていたため量が確保できなかったのだ。しかし金属の大量入荷で新装備をつくってほしい冒険者が大量に現れたのだ。この数日のことを後に「メタルラッシュ」と語られる。これが終わったあと何人かの生産者プレイヤーが廃人とかすのであった。。




