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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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魔法を使うゴーレム

第3の街のさきで雫は魔法の試し撃ちをしていた。

「まずはわんこがサンダーボールを撃ってみるです。」

「わんわん」

わんこの首輪に封印したサンダーボール、わんこが発動させるといつの黄色い玉がまっすぐ飛んでいく。

「おー。なんかバチバチしてたです。まあこんなもんですね。それじゃあ次は私です。まずは泥沼からです。」

雫が発動させると沼というよりも水溜まりくらいの大きさの泥溜まりが生み出される。

「沼?なんかショボいです。まあこれで最後ですね。最後は暗闇です。」

泥沼は移動阻害魔法なのに対して暗闇は、視界阻害魔法である。ただこの魔法は対象者の視界を奪うだけで、周りには魔法の発生がわからないため、雫は自分に暗闇をかける。すると、

「わっ暗いです。なんも見えないですよ。すご…あっ見えるようになったです。ってことはおよそ2~3秒だけですね。まあこれが一番いいかもです。そうですよねわんこ。」

わんこにとって3秒とは複数人を倒すのに、十分な時間であるのだ。

「まあどれもリスクなしで発生ができるのは嬉しいです。」

そういってると泥沼も効果が切れたのか、泥沼はなくなり元の地面に戻る。

「よし、効果もわかったことですし先に進むです。」




雫たちのいるフィールドは今までと少し違っており、モンスター以外に警戒しなくてはいけないものがあった。雫はそれを見つけて、珍しく興奮した様子であった。その正体は、「爆弾岩」と呼ばれるフィールド上においてあるアイテムであった。このアイテムは耐久値が少しでも減ると爆発するというアイテムである。雫のメイン武器である爆弾、それの威力を向上させるための素材にぴったりであった。

雫は爆弾岩を慎重に採取しながら進んでいく。わんこたちも気を付けながら戦っていた。

「それにしてもここで出るモンスターってなんですっけ、たしかゴーレムでしたっけ。」

ここに出るゴーレムは、かなりの量の金属などを素材として得ることができた。

「私の作る物っあんまり金属を使わないんですけど、あとでなんか作ってみるのも楽しそうです。」



微妙だと思っていた「泥沼」。しかしこの魔法、ゴーレムとの戦いではかなり役に立っていた。泥沼にはゴーレムの片足がギリギリ入るくらいの小さなものだが、重量が大きいため抜けずらくなり予想以上の効果を生んでいた。

「ここはなかなかいいところです。まあでももういい時間ですし少ししたらかえるです。」

そういって少し進むと前から今までのゴーレムとは違うモンスターが現れた。

「なんかすごく赤いですね。なんか派手てす。」

雫の前に現れたのは、フレイムゴーレムであった。

「なんか珍しそうですしわんこ。あんまり傷つけずに倒してほしいです。」

「わんわん」

わんこは影を操りフレイムゴーレムを襲うがそれより早くフレイムゴーレムは今までのゴーレムとは違い炎によってわんこに攻撃を繰り出す。

「グルル」

わんこはフレイムゴーレムを威嚇しながら様子をうかがう。

「すごいですね、あのゴーレム火出したです。」

雫は落ち着いていた。確かにいつもとは違うゴーレムであるがそれくらいでわんこが負けるわけがないことを知っているからである。

「わんわんわん。」

わんこも冷静に炎を対処している。そしてわんこが突然消える。そしていきなりフレイムゴーレムの後ろに移動したわんこは自分を見失ってる相手の無防備な背中を影魔法で一突きにした。

「よくやったですわんこ。さて、この金属はなんですかね?」

雫が見るとフレイムゴーレムを構成していた金属は「炎鉄」と呼ばれる金属であった。

「初めて見るです。よし、これを使ってみるです。え~となんかいいものはっと、ああこのダガーならちょうどいいです。」

雫は精製を使って炎鉄の不純物を取り除き、そして錬成を発動した。

炎鉄+冒険者のダガー➡失敗

「えっ、マジです?」

雫は久しぶりに錬成を失敗させたことに驚いていた。実は炎鉄等の特殊な素材は錬成などの加工の難易度はかなり高く設定されていた。

失敗してしまった雫は、

「よし、このフィールドにいる間に絶対成功させるです。」

新たな目標を見つけた。

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