表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
30/398

第3の街を

「まずは装飾品とかがおいてる場所にいくです。」

「くぅん?」

わんこが不思議そうに雫を見る。

「その顔は、どうして錬金術師ギルドに行かないの雫ちゃん。って顔ですね。まあそう慌てるなです。イベントとかグリフォンとか重なってずっと黙ってたですけど、なにもわんこと鉄ちゃんだけが強くなってる訳じゃないんですよ。私も日々進歩してるのです。」

「わ、わん!」

わんこの反応も人間味を帯びてきたように思える。とてもノリがいい。

「かねてから練習していた『封印』が使えるようになったです。これで装備品に魔法を付加できるです。」

「わんわん」

「なので、レッツゴーです。」



装備品や投擲用のナイフなどの小さい武器などを扱った店にやって来た雫たち。

「そういえばわんこの装備品って2つだけですよね。私にいたっては、リクさんにもらった指輪だけですし。となるとやっぱりまずはわんこですから首輪です。店員さん、首輪ってありますか?」

「いらっしゃい。そのこにつける首輪かい。それならやっぱりオプション付きがいいよね。」

「オプションってなんです?」

「えーとだね。オプションっていうのは、その装備品の性能とは直接関係はないんだけど、それを身に付けてるだけで能力が上がったりするのだよ。」

「こういうのですが?」

雫は自分たちの装備を見せる。

「おお!これはすごい。すごいけどこれはユニーク装備といってその装備の性能だね。オプションは同じ装備品でも1つ1つ違うんだよ。まあ首輪ならそこに何個かあるから見てみるといい。」

オプションの奥深さに雫は理解を諦めた。ひとまず首輪を見てみることにした。

「わんこ。これなんかよさげですよ。『MP消費減少(微)』ですよ。なんかこれって回復石ぽいです。それならこのオプションとやらを掛け合わせればもっと性能よくなるです。」

「わんわん」

雫は自分用に腕輪と指輪を1つずつとわんこの首輪。それに何本かダガー。俗にいう短剣を買い店を出た。



雫は次に魔法スキルを売っている「魔法屋」に出向いた。

「やっぱりわんこの影魔法みたいな魔法はないです。というか売っているのってあんまり威力のないのが多いです。ただ魔法の封印のメリットはMP消費なしで魔法ができることです。でも普通のより威力が落ちます。どうするですかねわんこ。」

わんこは少し悩んだようにしたあと雫の足に絡み付いてきた

「なんですいきなり。足に絡み付いできて。あっあー足止めってことを言いたいんですね。まあ確かに私の役目は爆弾以外には、補助ですからね。じゃあやっぱりここら辺ですかね。」

わんこの助言?、もあり何個か選び購入し、さっそく装備品に付けてみることにする。

「それじゃいくですよ。『封印』です。」

こらによってできたものがこれらである。


銀の腕輪 DEX上昇(微) 「泥沼」封印状態


鉄の指輪 MP上昇(小) 「暗闇」封印状態


魔銀の首輪 MP消費減少(中) 「サンダーボール」封印状態


封印した魔法は、「泥沼」土魔法で、泥によって抜け出せなくする拘束系の魔法。「暗闇」闇魔法で視界を奪う。なんとなく地味である。雷魔法の「サンダーボール」これもあまりに威力はない。

威力が落ちることを考えるとどこまで使えるかわからないが、雫たちは新たな攻撃手段を得たのだった。



「ギルドはなんか苦手なんですけど一応行ってみるですよわんこ。」

「わんわん」

やっと雫は錬金術師ギルドに到着した。未だに最初の生産ギルドのことを引きずっている雫である。

中に入ってみるとやはり受付の人がいた。

「ようこそ錬金術師ギルドへ。今日はどのようなご用件ですか?」

「そうですね。見学ってできるですか?」

「できますよ。ただギルドの登録をしていない方は、この1Fフロアのみ見ることができます。登録していただけると他も見れるのですがどうなされますか。」

「そうですね。まあまずはいいです。1Fだけ見るです。」

「そうですか。それではゆっくりとご覧になってください。」

少し残念そうに受付はいうが特に雫は気にせずに中にはいっていく。錬金術師は少し特殊な職業なため少し変わった人がなっているときがある。

「オホホホホ!あなた見ない顔ね。このエリス様が錬金術の手解きをしてあげてもよくってよ。」

なんて子もいる。が雫はというと

「人が結構多いです。みんな錬金術師なんですかね。」

自分に話しかけてることすら気づかない。そんな様子に怒る女の子だが、雫は気づかない。可愛そうである。


雫は周りを見ていると一人のポツンと何かをやってる人に気がつく。

「お爺さん、何してるです?みんなとやればいいのにです。」

と声をかけると老人は

「なんだいお嬢ちゃん。見ない顔だけどまあいい。ワシはある研究をしてるんじゃがみんな相手にしてはくれん。無理だと言われる始末じゃ。」

「ある研究?どんなのですか。」

「錬金術師の夢である。賢者の石じゃよ。どんなものでも錬成できてしまうという伝説のな。じゃがどうやって作り出せばいいのか検討もつかんのじゃよ。」

ゲームっぽい話題は雫はついていけないがなにか作るために何が必要かわからないってことは雫にも理解できたので。

「それならこれをあげるですよお爺さん。私はこの中の内容は全部覚えたので要らないですし。役に立つといいです。」

といって取り出したのは図書館のダンジョンで集めまくった本の完全版である。モンスターのドロップアイテムとして集めた本はすべてコンプリートしたらこの本となったのだ。アイテム名は「知識の結晶」

「それじゃまたなです。」

といって雫は去って行った。



「なんじゃったんじゃ。この本が…」

老人は本をめくってみるとそこには老人が知らなかった知識がそこらに載っていた。

「すっすごい、すごいのじゃ。これがあれば色々な研究がどんどん進むぞ。こんな貴重なものを彼女はなぜワシにくれたか知らんが今度あったら礼をせねばな。よーしやるぞ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ