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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第2章 魔国編
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実質二択

寄生か武器化に二択を提示されたメンバーたちだったが、わんこを除きその選択肢の概要を理解出来なかったらしく疑問符を浮かべている。


「別に召集弾で呼び出すだけでもよくない? というか魔王に許可貰うのなら態々、魔国に行く必要あるの?」

「さっき知ったですけど魔国は中々に面倒な国だったです。もし入国出来たとしてお前たちが活動できるとは思えんです」

「街中でも?」


雫はコクリと頷いた。ただそれはわんこも初知りだったようで聞きたそうに雫にすり寄って来る。雫はそれに気を良くしたのか聞いてもいないことまで得意げに語り出した


「手っ取り早い方法として魔印の複製を考えたです」

「ほう」

「まあそれは現状不可能だったですけど、それでそのときの解析結果で魔印の効果がわかったです」

「効果って魔国へ入国できるようになる事じゃないの?」

「違うとも言い難いですけどこれの効果は魔国での貢献度プラス(特大)らしいです」

「貢献度。確か隠しパラメーター」


帝国や聖国へ行ったプレイヤーが発見したステータスでその国で活動することで貢献度が貯まり、それに応じてクエストの発生源や国別のストーリーの進行が起こると言われている。これらを進めることが『人魔大戦』を有利に進めるらしいと攻略サイトや掲示板には載っている


「それでわかったですけど入国するにはある程度の貢献度が必要です。で入国許可証はそれをあげる役割があるです」

「それはわかりましたけど~それがなんなんですか?」

「魔国は全域が戦闘可能区域らしいです」

「は?」


フィールド以外は戦闘禁止が当たり前の中で魔国は街中でも戦闘ができる。というか襲われるのだ。そこで貢献度が関係してくる。


「貢献度が高いと戦闘を仕掛けてくる魔族が少なくなるらしいです。だから『魔印』の主の効果はそっちです。つまり普通なら不法入国してもそこに居るだけなら問題なかったですけど魔国ではヤバいです」


今までは条件未達成でもそこへ行き活動することはできたが魔国ではレベルが足りなければ死ぬだけ損なのだ。そこで最初の選択肢に戻る。


「寄生は単純にのこちゃんず精鋭部隊、のこの公爵のスキル『頭の中のきのこ』で全員をのこの公爵の眷属扱いにする方法です。のこちゃんずは私のアイテムなので貢献度とかのステータスも共有されるです」

「うげ!」

「武器化は文字通り武器にするです。これはテディベアには分かりやすいと思うですけど『国家錬金術師』の専用スキル『人体錬成』でお前たちを傀儡状態にするです。まあこれはスキルの練度が低いですから失敗するかも知れんですしおすすめしないです」

「それは…」


どっちもどっちで最悪な選択肢である。ただこれには明確な利点が存在する。


「私たちの物扱いですから私たちと一緒に転移で魔国へ行けるから楽なんです」

「いやそれは『召集弾』を…」

「魔王に直談判ルートで『召集弾』は使いたくないです。あれは結構レアですし」

「なに? 盟主よそれはどういう。『召集弾』はそれなりに安価で…」

「まあそんなことはどうでも良いです。とりあえず私たちと貢献度を共有するか、裏技でボスのとこまで行って入国許可証を貰うかです」

「他に、他に無いんですか!」


煉歌たち4人は涙ながらに訴えたが『人魔大戦』に間に合うルートは3つしかない。というかこれ以外は雫の負担が多く面倒なので提案前に自主的却下をくらっている。そして一方はかなり無謀であるため実質、寄生か武器化かを選ぶしかないのだった。



『召集弾』

商業ギルドで売っている。転移罠などが多い迷宮型フィールドなどで使用される他に初心者との交流などにも使われる。一般には知られていないが距離制限やエリア制限が存在する。国間での使用は難しいと推察される

例 第1の街にいる者を第10の街に呼び出そうとしても失敗するなど


『強制召集弾』

実験結果を受けて雫が興味本位で製作した。次元の彼方にいようと召集する。そもそも召集弾の限界を測るプレイヤーがいなかったためこれの存在も一般には知られていない


『のこの公爵』

きのこ男爵をモデルに育てていたら出来たのこちゃんず精鋭部隊の一員。通常のこちゃんずよりも大きくアンフェの二分の一ほど。ただのこちゃんずは軒並み戦闘力が低いので永続のアイテムくらいの扱いしかされない。最近、孤児院に移り住んできた樹妖精とはアンフェにぺしぺしされるくらい仲良し


『人体錬成』

どちらかと言えば人体改造に近い。プレイヤーやモンスターのステータス強化、劣化、割り振り変更などに特化している。素材を使うことで種族変更も可能だが難度は高い。失敗すると状態異常ペナルティ『廃人』や『劣化人間』などになる。

国家錬金術師のジョブレベルが一定を越えると習得するスキル。あまり使われていない


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


あんまり関係ないスキルやアイテムなど説明を後書きでやろうか思案中です。雫はそういうのをペラペラ説明する子じゃないし、させたくないので…

もし今までのもので説明が欲しいものがあればやろうかな?



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― 新着の感想 ―
[一言] これは2択じゃなくて実質1択が正しいと思います
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