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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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クローン作成

初期の孤児院とは比べ物にならないほど増設された新孤児院には、雫の作業場や子どもたちの遊び場、茸の栽培所など以外にかなりの空きスペースが存在した。そのためクランメンバーの要望にも応える形で徐々にクランハウスらしくなっていった。


「それにしても盟主の総資産は凄まじいな。昨日今日でここまでの設備を整えてくれるとは」

「そうです?まあ今まで使う当てが無かったですから貯まってただけですし。それに無いものは買ったですけど、殆どはひとさんが持ってた物を錬成でグレードアップしたですから、そこまで掛かってないです」

「それはそれで凄まじい。これ程の道具は生産系のクランにもそうは置いてない逸品だからな」


あまのまひとつの要求は作業場に鍛冶など彼女が作業するための場所を作って欲しいということであった。あまのまひとつとしては雫の作業場の片隅でも構わないと言ったニュアンスだったのだが、雫がどうせ余っているしと一部屋丸々、あまのまひとつ専用の作業場にしてしまったのだった。雫としても武器や細工などの製造は門外漢のため、あまのまひとつにはしっかりと仕事をして貰いたかったという思惑もあった。


「そうだ。昨日頼まれた楽器の製作が漸く終わった。まったく、楽器の材料に龍の骨や呪樹なんかの希少素材ばかり使うことになるとは。お陰で一日仕事だったよ」

「ありがとうです。ここからは私の仕事です」

「それをまだ強化するのか。呆れたもんだな」

「そうです?まあ私も『クローン』造りに戻りたいですけど、アイとか煉歌がいるですから少し余裕ができたですし」

「そう言えばここに来たときもそんな事を言っていたが、『クローン』を造って何をするつもりなんだ?」


クローンと言えば分身体、わんこが使う影魔法『ドッペルゲンガー』なども似たような物かも知れないが、正直あまり趣味が良いとは言えない。それに言っては何だが雫が2人に増えたら手に負えなくなりそうである。しかしそれは雫自らによって否定される。


「クローンと言ってもステータスと外見だけ同じのただの複製品です。これが完成しても私の役をこなせる訳じゃ無いです。ただ私のジョブの『クローン作成』で造ったクローンは、プレイヤー権限を付与することができるです」

「プレイヤー権限?」

「私もこういうの詳しくないですけど、フィールドの中にはプレイヤーがいないと入れない場所とかがあるらしいんです」

「ああ、確かテディベアもそんな事言っていたな。たまにモンスターだけを放し飼いにしてるけど自分がいないと入れない空間があるとか。確かクエスト用の空間とかも大抵はそうだった筈だ。いつかのアップデートで改正されたとか」

「そうなんです。それでわんこたちは更なるレベルアップをしたくて私が製作で手が離せない時とかでもクエストを受けたいって言い出したです」

「言い出し…まあいいか。確かにクエスト限定のボスはかなり凶悪なモンスターばかりらしいな」

「それで色々と調べてたら『クローン作成』が見つかったです。まあ今はアイとかのお陰で私やクローンがいなくてもクエストにいけるらしいです。でも何かそれじゃ物足りないとか言ってきたですよ。まったくです」


アイたちのレベルやギルドのランクでは受けられないクエストが多く、残念ながらわんこたちには彼女たちでは物足りないということを雫は知らないのであった。





台風怖いなー

一応、間の話は終わったので次回からはぬるっと新章に入る予定です

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