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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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魂への干渉

  今日も今日とてジョブレベル上げをしているわんこたちのお陰で暇なので、雫は新スキルの感じを確かめつつ、アイテム造りに精を出していた。

  特に少し前に新たな装備を手に入れたアンフェや、度々バージョンアップを施しているわんこの装備はまだしも、人型に成長したシロと、そもそもそこまで強力な素材で造られていない鉄ちゃんの装備は、これからの街に行く上では急務であった。


「という訳で色々と試してるです。それに今回からは装備を試しに着てくれる便利な奴らがいるです」

「ああ、それでか。また訳の分からないのを造ったと思ってたけど、普通のゴーレムだったんだ」

「ゴーレムです?あれは造形錬成で形造った傀儡を『魂への干渉』で動かしてるだけの、言うなれば魔動傀儡です。まあゴーレムでも何でもいいですけど」


  3rdジョブで『魔錬導師』に就いたことで新たに習得したスキル『魂への干渉』は、幾つかの効果があるが主要の効果は2つ。その1つは簡単言えば『無機物に意思を持たせられる』という効果である。これが真価を発揮すれば魔動傀儡たちを一戦力として数えることが可能なのだが、この効果は使用者のMPに依存するため、雫ではせーくんが言ったようにゴーレムのように、簡易的な命令を実行するくらいしか使い道が無い。

  とは言え雫はこれに満足している。1つは今行っているように製造したアイテムの性能テストが気軽に行える点、そしてこの魔動傀儡、ゴーレムならばのこちゃんずが行っている役割を、高レベルで実行することができるからであった。

  造形錬成でボムを傀儡にして、『魂への干渉』で動けるようにすれば、自分の意思で接近してくれるボムが造れる。またゴーレムなので雫が製作した呪いの装備などもノーリスクで装備可能である。これはのこちゃんずには無い利点である。


「まあ本当に弱い敵ならばならんですけど、こいつらが戦闘で役に立つとは思えないです。ボムにしても私が投げた方が絶対当たるですし。どっちかと言えばもう1つの効果の方が重要です」


  のこちゃんずにしてもゴーレムにして残念ながら、これが役に立つのは乱戦などの一定の条件下か、相手の戦力が低い場合に限られる。そのため雫もアイテムの性能テスト以外でゴーレムを造ることはあまりしないであろう。

  しかし『魂への干渉』のもう1つの効果はこれからの雫たちにとって重要なモノであった。それは自分や他人のスキルへの干渉であった。ある意味スキルの錬成であった。


「スキルは魂に刻まれているから『魂への干渉』で操れるってことかい?」

「少し違うですけど大体はあってるです。まあスキルの錬成の成功率は結局『錬成』じゃなかったです。今で言うと『錬金術の極意』に依存するです。失敗すると良くてスキルの弱体化、悪いとスキルの消失が起きるです。まあこれは普通の錬成と変わらんですけど」

「流石にリスクは存在するんだ。でもスキルを自由に操れるのは凄いね」


  複数のスキルを錬成することで新しいスキルを生み出すだけでなく、要らないスキルをエネルギーにしてスキルを強化することなどもでき、このスキルの有用性は計り知れないのだった。

スキル屋で雫ができるようになったことと類似したことをしてくれるNPCがいます。しかし新スキルをという訳ではなく上位スキルや統合スキルにしてくれるだけであることがほとんどである。また新スキルの創造をしてくれるNPCは高確率で失敗するのでこれを利用するプレイヤーは少ないのが現状。


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