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戦う錬金術師です(涙目)  作者: 和ふー
第1章 王国編
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わんこたち初めての就職

わんこたちがジョブを習得できるようになるという事は、パーティーの大幅な強化に繋がるという事なので雫たちは素直に喜ぶ。しかし、


「わんこたちも私と同じように就職できるです?」

「ん?まあ高レベルであるならば3rdジョブまで一気に取れないこともないよ。でもあまりそれはおすすめしないな。ジョブのレベルを上げたり、そのジョブで何らかのアクションを起こすことで、就ける上位ジョブにその方法だと就けないからね」


生産職などで色々な物を生産したいというプレイヤーでそういったジョブの就き方をしているプレイヤーはいるが、そういったプレイヤーはトップクラスには成り難い。特に戦闘職でそれをやってしまうと器用貧乏になってしまう。


「じゃあ今日のところは1stジョブだけ決めて後日、他のジョブに就けばいいです」


という事に決まった。ジョブは特定の行動やステータスに補正が掛かったり、固有のスキルが入手できたりするため、どんなプレイスタイルにするかを決める大切な指針となる。しかしわんこたちはもう既に自身の戦闘スタイルを獲得しているので、ジョブはそれに合わせて長所を伸ばすか短所を補えるようなモノを選ぶべきであろう。


「まあでもです。短所のカバーは私のアイテムとか装備でやればいいですから、長所を伸ばす方向で選べです」


雫の指示を受けわんこたちは各々ジョブ決めを進めるのであった。


みんなの中で決めるのが早かったのがアンフェとシロであった。アンフェは神聖魔法が使えることが条件である『聖職者』を選んだ。このジョブは魔法職の中でも回復系魔法に特化した職業であり、このところそういった役割が多いアンフェに適したジョブであった。


「無難なのを選んだですね」

「ぉ~ぉ~」


シロは多少悩んでいたが結局、妖怪系種族限定のジョブであろう『妖女』を選択した。これは妖怪としての特性、シロで言えば九尾としての能力や『妖術』などに補正が掛かるジョブのようで、この前妖怪として成長したシロにとってはぴったりなジョブであった。


「見た目ともかかっていていいです。幼女、じゃなくて『妖女』です」

「いいです」


次に決まったのは鉄ちゃんであった。鉄ちゃんは龍人という種族から専用ジョブらしきモノもあった。しかし『龍騎士』など無手で戦う鉄ちゃんに相応しいとは言えないジョブばかりであった。

そのため攻撃より防御。鉄ちゃんの長所からジョブを探してみるが、壁役のジョブは『重戦士』などの多くの装備を身に付けているか『盾使い』、『大盾使い』など盾装備がデフォルトであったりと鉄ちゃんに合わないジョブばかりであった。最終的に装備に関係ないタンク系ジョブの『守護者』を見つけてそれにすることした。


「鉄ちゃんはいつもみんなを守護してるです。ぴったりですね」

「…………」


という風に三人はある程度役割が明確であるので、それに相応しいジョブを選んだのだが、わんこは状況に応じて多様な役回りをこなすので逆にジョブ選びに苦戦していた。わんこの専用ジョブが人型になること前提であったりして、雫が全却下したことも大きい。


「くぅん」

「そうですね。わんこは魔法も使うですし接近戦もやるです。どっちもやるんですからどっちにも関係あるジョブにした方がいいかもです」


悩んでいるわんこに雫がそう助言する。それによってわんこはオーソドックスに『魔法戦士』を選ぶのであった。


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